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マイクロソフト、コロナで再び脚光。アップルを抑えて覇権を握るワケ=鈴木傾城

アマゾンのビジネスもより強化された

アップルは米中の激突によってサプライチェーンが乱れていることや、コロナによる自粛によって外出が減ってiPhoneの重要性が時代的に薄れてしまったことが足を引っ張られそうだ。

グーグルは広告ビジネスに依存していることから実体経済の悪化がそのままグーグルの売上と利益に影を落としそうだ。

もちろん、iPhoneの重要性は消えたわけではないのでアップルが凋落するという意味ではない。またグーグルのビジネスは依然として機能しているのでグーグルの時代が終わったわけでもない。

ただ、コロナ時代で大きな恩恵を受けるかどうかというのは微妙なポジションであり、その点がマイクロソフトとは違っているという意味である。

アマゾンはどうか。アマゾンは間違いなくコロナショックによってマイクロソフトと共に恩恵を得ている企業である。

人々は自粛によってリアルな世界のウィンドウショッピングから、インターネットからのネットショッピングに転換しており、これによってアマゾンのビジネスはより強化されている。

あまりにもネットショッピングに集中したため、アマゾンでは逆に顧客がこれ以上買い物を増やさないように逆に購買を落とすようなシステム変更をしなければならないほどだった。

企業もよりビジネスをインターネット優先にするので、アマゾンのクラウド「AWS」はもっと成長することになる。

「コロナ時代=インターネット最優先社会」

コロナによって時代は激変してしまった。コロナ以前とコロナ時代はまったく違う時代なのだ。

人々はアクティブに外出することが推奨されなくなった。人と人との接触は良いことではなくなった。ビジネスすらも「顔を付き合わせるやり方」が機能しなくなった。コロナ時代によって社会がどのように激変したのかをひとことで表すとこうだ。

「コロナ時代=インターネット絶対優先社会」

確かに今までもインターネットが重大なインフラであった。しかし、コロナ時代は一気に時代をインターネット最優先に押し上げたのだ。インターネットは一気にリアルを超えた。

その中で最も重要なサービスを提供している企業が、マイクロソフトとアマゾンだった。このように俯瞰して見ると、コロナ時代ではマイクロソフトとアマゾンが有利であるというのが分かる。

特に、コロナ時代になって今まで精彩を欠いていたマイクロソフトが再び脚光を浴びるようになったというのが非常に興味深い。

Next: 2010年代から時代は明確にデスクトップからスマートフォンの時代に変化――

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