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ディズニーは再開をわざと遅らせた? じっくりコロナ対策できた3つの理由=栫井駿介

再開しない理由その2:ディズニーの世界観

慌てて開園する必要がないとは言え、少しでもプラスになるならやはり開ける選択をすることもできたはずです。

しかし、想像してみてください。今すぐ開園することになったら、ゲートでは検温とアルコール消毒を徹底され、マスクは絶対着用、人との距離を取れとプレッシャーをかけられるのです。

そんな「夢の国」なんて、嫌ではないでしょうか。

場内でミッキーを見つけて駆け寄っても、「それ以上近づくな!」と制されてしまうかもしれません。これでは、世界観に傷が入ってしまいます。

長期的なことを考えると、そこで嫌な思いをさせてブランド価値を傷つけてしまうより、今はこらえて余裕を持って開園した方が、今後数年・数十年の売上にはプラスになると考えられます。

もっと言えば、開園を引き延ばせば引き延ばすほど、ディズニーに対する憧れは強くなるかもしれません。なかなか会えない恋人同士が思いを募らせるようにです。それほど、TDRは盤石のブランド力を持っています。

余談ですが、私は彼女とディズニーに行った時、アトラクションの列に並びながら「今列に○人、アトラクションが○個、開園時間が○時間だから……1日の来園者数はおよそ10万人だ!」とフェルミ推定を行い、彼女をシラけさせたことがあります。これも世界観を壊す行為なので、絶対にやめてください。

再開しない理由その3:大規模開発

閉園前より、ディズニーでは大規模開発が行われていました。

出典:オリエンタルランド 決算説明資料

出典:オリエンタルランド 決算説明資料

4月15日には、「美女と野獣」をテーマにした大規模開発エリアをオープンさせる予定でしたが、閉園により延期となってしまいました。こちらは現時点で未定となっています。残念に思うファンも少なくないはずです。

さらに、総工費2,500億円もかけて拡張されるディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」が2023年に開業することが予定されています。しかし、これもいつになってしまうかわかりません。

一方で、これらの大規模開発は、この状況下のTDRにとってまさに「虎の子」となる可能性があると考えます。このまま閉園や限定的な営業を続ける中で、これら大規模開発のオープン準備や宣伝を徹底的に行います。すると、ファンたちはますますディズニーに対する思いを強くするはずです。

そこへ、例えばウイルスが終息した2023年頃に満を持して新施設をオープンすれば、それはそれは多くの来場者が訪れることが予想されます。その勢いは数年続くことになるでしょう。

数年後に莫大な利益がもたらされることを考えると、現在の数ヶ月の閉園はオリエンタルランドにとってはかすり傷にもなりません。

これが、TDRがすぐに再開しない理由ではないかと私は推測します。

Next: もちろん、これからずっと開園しないわけでもないと思います。YouTubeで――

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