WHOの見解
この発表があった直後、「WHO」はカザフスタンのこの新型肺炎に関するコメントを発表した。
「WHO」の専務理事であるマイケル・ライアン博士によると、まだ断定はできないものの、今回カザフスタンで見つかった新型肺炎は、実は「Covid-19」の疑いが強いという。
カザフスタンでは毎週1万人ほどの感染拡大が続いてており、感染の有無を検査する技術の不足から多くの感染者が陰性と判定され、こうした見逃された感染者の発症が相次いでいる可能性があるとした。
だが、そうではない可能性もあるとして、調査を継続するとしている。
3倍から6倍の感染力を持つ新しい変異
一方、新型コロナウイルスの危険な変異を示す発見が最近あった。
細胞学の著名な科学専門誌「セル(Cell)」に、「ロスアラモス国立研究所」や「デューク大学」などが行った研究結果が掲載された。それによると、イギリスにおける新型コロナウイルスに感染した重症の患者、999人を調査したところ、ウイルスの重要な変異が確認されたという。
現在、世界でもっとも一般的に見られる新型コロナウイルスの株は「D614G」という型だが、その表面のタンパク質に変異が生じているのを発見した。
この変異型の新型コロナウイルスの感染力を実験室で確認したところ、中国、武漢で発生したオリジナルの株よりも、約3倍から6倍の感染力を持つことが明らかになった。ただ、毒性の強化は確認できなかった。
この結果は、現在アメリカの新型コロナウイルス対策の中心になっているアンソニー・ファウチ博士は、この変異型のウイルスは一層増殖しやすくなっているとして、最大限の注意を喚起している。
もちろん、カザフスタンで見つかった新型肺炎がこの変異型の新型コロナウイルスであるのかどうかは分からない。しかし、もしこの「D614G」という変異型がいま日本で拡大しているタイプだとしたら、東京都で1日の感染者数が300人を越えるのも、もしかしたら時間の問題かもしれない。
とにかく油断してはならない。十分に注意してほしい。
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※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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