日本は「時代遅れ」で終わる国
2000年以後、インターネットは爆発的に広がっていき世界を変え続けてきた。この流れはアップルが「スマートフォン」の先駆けとなるiPhoneを出したことによって、さらに加速していった。
アップルが切り開いたこのスマートフォンは、10年もしないうちにパソコンを上回るほどのインターネットのアクセスを生み出し、これによって現代の世界はスマートフォン中心に作り変えられている。
人々は情報をスマートフォンで拾うようになった。人々は会話をスマートフォンを通してやりとりするようになった。人々は買い物をスマートフォンで行うようになった。
そして人々は店頭での決済もスマートフォンでするようになりつつある。
世界はインターネットとスマートフォンによって文明が作り変えられているのに、日本を見れば高齢者の半分はインターネットすら使えないのだから、「このままでは日本は終わりだ」と危機感を持つべきなのである。
自分を次の時代に適応できるように変えていく?
2010年代の後半は明確にスマートフォンがインターネットの中心となり、あらゆるウェブサイトもスマートフォンに合わせて再構築された。2018年にはグーグルも検索のインデックスをパソコン中心からスマートフォン中心に入れ替えた。
スマートフォンの方が圧倒的にユーザーが多くなったので、こうした動きは当然のことでもあった。
しかし、スマートフォンでイノベーションが終わるのではなく、これからはウェアラブルの時代に入っていく。
さらに、その先には脳に直接コンピュータを埋め込むような時代もくる。
時代がどんどん変わっていく。そんな中で自分だけが変われないでいると、自分自身が世の中に取り残されて生きにくくなる。企業が変われないでいると、新しいスタイルを身に付けた企業に淘汰される。
コンピュータが大型機から小型機に変わる中で、IBMが没落してマイクロソフトが台頭した。スタンドアローンからネットワークの時代に変わる中で、マイクロソフトからグーグルに趨勢が移った。
インターネットでの買い物が当たり前になるにつれてメーシーズやJCペニーが没落してアマゾンが台頭した。
今後、コロナ時代になって、再び時代の趨勢が変わるだろう。
「強い者が生き残るのではなく、環境に合わせて変われる者が生き残る」という適者生存は種の生存だけでなく企業にも等しく当てはまる。
問題は、これは「個人」にも当てはまることだ。つまり、私たち個人の問題、あなたの問題になっていくのだ。
「次の時代に生き残ろう」と思ったら、今の時点で覚悟を決めて自分を次の時代に適応できるように変えていかなければならないということだ。意図的に「自分を変える」のだ。