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「一流企業の男と結婚しろ」毒親の言葉が子どもを生き地獄に落とすワケ=鈴木傾城

「個人で何とかしろ」という社会に突入した

肩書きが消えると言えば、今の時代は、本当に優秀な人材はベンチャーや外資を選択するという流れがある。

とはいっても、ベンチャーや外資などは不安定を絵に描いたような職種であり安定とは程遠い。やはり、その肩書きは数年後になると、かなりの確率で失われてしまうのである。

平成を経て令和に入った今、もうすでに「寄らば大樹の陰」は消え去ってしまっており、明らかに「個人で何とかしろ」という社会に突入している。要するに、組織に依存することができなくなっている。

このように考えると「一流企業の社員と結婚しなさい」は、もうまったく成り立たないものであることがわかるはずだ。そのような忠告は、役に立たないどころか、有害ですらある。

「高給で、一生安泰で、平穏な暮らし」は約束されない。

理想の結婚相手の「肩書き」が消え去る

よく婚活市場でも「一流企業の社員でないと嫌だ」という女性もいるとのことだが、それは相手の男性の「一時的な属性」を示しているに過ぎず、結婚して数年後には消えてなくなってしまっている可能性を考えていない。

年収にしても、リストラや転職という出来事が起きた瞬間に「下がってしまう」かもしれないものである。

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一流企業の社員になれたくらいなのだから、リストラされても生活の質が落ちることはないはずと考える人もいるかもしれない。しかし、リストラされて行う転職は、キャリアアップの転職と違って収入や待遇は落ちるのが一般的だ。

肩書きで男性を選んでも、今の時代は以前と違ってそれほど大して自分の人生の安定に寄与しない。

これからの時代にモノを言うのは肩書きではなく、結局は組織に依存しない「個人の能力」なのである。

Next: 重要なのは社会への適応。ずっと同じ企業にしがみつく方がむしろ危険

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