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コロナ医療崩壊で迫る命の選別。高齢者・下級国民はどう自己防衛する?=今市太郎

高齢者・下級国民は見捨てられる?

大阪の吉村府知事が「トリアージ」という言葉をいち早く持ちだしたことで物議を醸しています。

ヨコ文字にするとどういう意味かわからない高齢者でも、年齢で医療が受けられるかどうかの選別が行われることで、令和の楢山節考・姥捨て山方式あるいはコロナ感染老人・間引き放置プレーとなる可能性があると説明されれば、怒りと諦めがこみあげてくるでしょう。

しかしこのトリアージという問題は、必ずしも年齢だけで足切りする問題ではなく、社会的地位などでも判断される可能性は極めて高く、下級国民の高齢者など完全に見捨てられる可能性が高くなるわけです。

ただ、実際に国内の一部地域では、心肺停止の確認以外すべての救急搬送の受け入れができない医療崩壊を起こしているところもあるようで、状況は選別以前の問題になってきているようですが、メディアはまったく詳細を報道していません。

ドイツでは違憲訴訟沙汰に

この「トリアージ」の問題は、何も日本に限ったことではありません。新型コロナの感染が猛烈に拡大しているドイツでも、同様の問題を引き起こしているようです。

現状ではドイツでも「トリアージ」に対する公的指針は存在せず、あくまで医療団体が独自に指針を発表しているだけ。

それでも年齢や社会的地位を判断要素にするのではなく、回復する見込みからプライオリティをつける形になっているようです。

ただ、それにしても医療現場の判断任せの状況は間違いなく、ドイツでは法制化を求める声も高まりをみせているようで、現状で基準が法制化されていないこと自体が違憲であるとする訴訟も起こされ始めています。

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