超一流でなくとも、「超二流」を目指せば十分に資産を作ることはできる。末期がんの宣告を受けた私が、若い甥に伝えたい資産形成のヒケツを書いています。(『億の近道』石川臨太郎)
若い甥に教えたい「超二流」で資産を形成する方法
メルマガ『億の近道』編集部より
この特別コラムは、石川臨太郎氏が治療の合間に書き下ろしたものです。現在闘病中のため、定期的に掲載できるかどうか分かりませんが、気力体力の続く限り書けるときに書きたいとの意思ですので、寄稿があったら掲載するというペースで続けたいと思います。ぜひご愛読下さい。
なお、コラムの感想や石川臨太郎氏への励ましのメッセージなどがあれば、投稿フォームを開設致しましたので、ぜひご利用下さい。
投資環境が悪化すると、どんな好材料も株価を支えない
いまの日本株のように、投資環境が悪化すると、その企業の絶好調な業績も、世界のトップを行く技術力も、過去に蓄積してきた時価総額をはるかに超える手持ち資産(=現預金や投資有価証券や賃貸不動産の含み益など)も株価を支える要因にはならずに、株価がフリー落下が続いてしまうことも、まれにはあります。
しかし私のように30年以上、株式市場と付き合って株を売買している投資家にとっては、すべて過去に経験してきた事態です。
ブラックマンデーも経験し、9・11世界同時テロ、イランのクエート侵攻から始まった第一次湾岸戦争、第2次湾岸戦争。リーマンショック、東日本大震災。そして、現状の米中関税戦争とイギリスの無秩序なブレグジットリスク。
今回の日本株の暴落も、過去のすべての暴落と同じように、いずれは企業の業績(すなわち事業価値)と、すでに蓄えて持ている金融資産や土地の含み益(すなわち資産価値)との合計である企業価値にふさわしい株価に戻していくことになると信じています。
株式投資は希望そのもの
13年前、パワハラでサラリーマンを辞める決断をした私にとって、株式投資は本当に希望そのものでした。
株式投資とアベノミクスのおかげもあり、サラリーマンを辞めた時に持っていた資産は、13年後には2倍以上になり、私の残していかなければならない妻とペットの三毛猫の長い人生を生活費に不安なく生きていくための礎になってくれると思っています。
結婚した時、結納金や結婚式の費用を、当たり前のことですが、すべて自分で支出したので、結婚後の手持ち資金はほんの少ししかありませんでした。
父の買った自宅のローンも半分は私が返済していたので、新婚家庭の1か月の生活費は20万円まで行きませんでした。
将来が不安なので1か月の生活費を切り詰めて、15万円までとしたので、外食してもラーメンとかスパゲティーとかしか、選ぶ余裕はありませんでした。
そのころの夢は、株式投資で資金を稼ぎ、経済的独立を果たし、余裕を持って老後を迎えることでした。
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