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海外投資でカモられる日本人が急増中。よく騙される3パターンと対処法=俣野成敏

なぜ日本人は騙されるのか?

事例として、当メルマガのVol.195でもご紹介した「RL360°」という海外積み立て商品をもとに説明したいと思います。

【関連】「投資系YouTuberの7割はウソ」金融の専門家が警告、海外金融商品に落とし穴=俣野成敏

RL360°は、多くの日本人が購入している商品の1つです。RL360°の本社は、税制優遇地であるオフショア地域のマン島にありますが、日本人は香港のIFA(代理店)を経由して購入しているのが一般的です。

RL360°自体は正規の海外金融商品とはいえ、金融庁の許可を受けた商品ではなく、日本に代理店もありません。

では、日本の投資家は、どのような方法でRL360°を購入しているのでしょうか。それは、IFAに投資家を仲介しているブローカーから商品を購入しています。日本には、複数のブローカーが活動していると考えられます。図にすると、このようになります。

投資家(申込)→ ブローカー(仲介)→ IFA(代理店)→ RL360°

IFAは、香港で金融ライセンスを取得しているれっきとした金融機関です。しかし、香港に100社ほどあると言われるIFAの中には、質の悪い業者が混じっているのも事実です。

おそらく、海外投資難民になってしまった人は、質の良くないIFAの下で活動しているブローカーから商品を購入したのでしょう。

万一、売り上げ目当てのブローカーから金融商品を購入してしまった場合、アフターフォローもなく、放置される可能性も十分考えられます。

「きちんと対応してくれる業者から、金融商品を購入していない」。これが、多くの海外投資難民が生まれている要因なのです。

海外投資難民に陥る3パターン

不幸にも、海外投資難民になってしまった場合、どのような状態になるのでしょうか。織田さんによると、状況はその人ごとに異なるそうですが、よくあるパターンをいくつか挙げてみましょう。

<海外投資難民パターンその1:ワケもわからず、お金だけが毎月、引き落とされている>

ブローカーからの連絡が途絶えてしまい、運用レポートなども届かなくなったりすると、投資家は、自分の資産がどのような状態なのかが把握できなくなります。

その状態で、お金だけ引き落とされるというのは、かなり不安になるでしょう。

ただ、正規の商品に投資をしていて、運用会社に問題がなければ、資金の運用は続いていると考えられます。

<海外投資難民パターンその2:引き落としが止まり、積み立てた資金の状態がわからない>

海外の積み立て商品を利用する場合、支払いはクレジットカード払いになることが多いでしょう。

クレジットカードは便利な反面、カードの切り替え時期にブローカーと連絡が取れずに、きちんと手続きを行わなかった場合、引き落としが中断することになります。

万一、引き落としが止まっても、積み立てた分に関しては運用されるのが普通です。しかし運用が継続しているということは、コストもその分、掛かっていますので、早めに状況を把握できる状態に戻すことが望ましいでしょう。

Next: コストが資金を上回る…海外投資難民になったらどう対処すべき?

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