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「日本株・新興国株は強気」2022年型の最強ポートフォリオは?銀座なみきFP事務所代表の相場展望=田中徹郎

中央銀行の利上げ政策はどうなるか?

さて、その金融政策です。

アメリカの中央銀行FRBは、すでに昨年11月からテーパリングを始めました、テーパリングは市場にバラまく紙幣の量を徐々に減らしてゆく政策です。

でも「テーパリング=金融引き締め」ではありません、緩和の速度をゆるくする政策に過ぎません。

それでも今のペースでテーパリングを続けると、今年3月には完全にドルのバラマキはストップし、そこから本格的な金融引き締め、すなわち利上げが始まります。

今のところFRBは今年3回程度の利上げをするとみられていますが、インフレの進行状況によっては4回以上の利上げを実施し、さらに流動性の吸収(※筆者注:流動性の供給、つまり紙幣の供給とは逆に、紙幣を回収し景気をスローダウンさせるために行う金融政策です)も、年内に始まる可能性もあると言われています。

もし上記のように年内に「テーパリング」「3〜4回の利上げ」「流動性の吸収」まで、経済正常化に向けた「3点セット」を全部やってしまえばどうでしょう。

すでにアメリカ株の上下動は激しくなってきましたが、それだけにとどまらず、アメリカ株は下落トレンドに転じる可能性があると思います。

なので、アメリカのインフレ度合いは、今年の株価に大きな影響を与える注目ポイントです。

この点に関しては後段で触れさせていただきます。

2022年のキーワード「メタバース」

世界を変え、株価を動かすのはいつの時代でも新しい技術です。

一昨年は5Gやスマート倉庫、昨年はEVや先端半導体などの関連株が大化けしましたが、今年はどうでしょう。

今年、僕はメタバースに注目しています、メタバースについて語り始めるとそれだけで1回分が終わってしまうので割愛させていただきますが、メタバースは向こう数年にわたり株価の大きな材料になると思います。

日本でも先端半導体や電子部品など、恩恵を受ける会社はたくさんありますが、なんといってもこの分野はアメリカが主導してゆくことになるでしょう。

社名をメタに変えたフェイスブックや、アップル、マイクロソフトなど、画像処理半導体のエヌビディアなどに注目しています。

Next: 日本株は割安感から買われる?インフレ率で決まる米国株対策

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