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「日本株・新興国株は強気」2022年型の最強ポートフォリオは?銀座なみきFP事務所代表の相場展望=田中徹郎

2022年のポートフォリオはどうするべきか?

少し疲れてきましたが、最後は恒例の推奨ポートフォリオです。今年もこれを書かないわけにはゆきません。

ここまでお話ししてきたような見通しに立つなら、2022年型ポートフォリオは以下の方針となります。

・日本株はやや強気、現在の持ち高を維持

・アメリカ株はインフレ次第だが、後半インフレは落ち着くと見る。その場合、企業の増益率程度の上昇はある(特に新技術に注目)

・為替はやや円安。国際分散投資はますます重要

・債券は売られるので持たない

・実物資産はここ数年のような急上昇はない。ただし、一寸先は闇。常に質的分散を行い準備を怠らない

上記の考えに基づいて、必要最小限の組み換えを行うというスタンスでいいと思います。

具体的な方針は、以下の通りです。

・アメリカの金融引き締めによって株価の変動は高まるが、そこは我慢。長期視点で次の相場の芽に投資する(メタバース、EV、先端半導体などの個別銘柄)。

・インデックス派の方は日本株と世界分散型、新規マネーをお持ちなら年前半の投入は避け、インフレ傾向が落ち着く年央あたり。その場合はNASDAQがあってもいい

・新興国株はやや強気、ASEAN株中心にインド。ただしインフレ傾向が強まる年前半は避けたい

・アメリカ国債の購入は見送り。ただし、長期金利が3%に達するなら買い

・為替は長期的な円安トレンドに入った。海外資産と実物資産は長期的視点で増やす

・商品相場は価格変動の割にはリターンが小さいと考え、今回は少しウェイトを下げる

・実物資産投資は長期的スタンスで粛々と進める

・都内不動産は適正相場にある、ただし、極力レバレッジをかけず、地道な投資を心掛ける(昨年同様です)

そのような考えに立った以下の推奨ポートフォリオですが、毎年申し上げていますように、これは1つのサンプルで、実際にはおひとりおひとりの資産状況やライフプランによって異なります。あくまで1つの投資のヒントとしてご活用ください。

Next: ファイナンシャル・プランナーが作った2022年型ポートフォリオの実例

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