私はロシアは侵攻しないと主張していましが、結局、侵攻しました。完全に読みを間違えました。でも、マーケット自体は想定通りに動いています。今後、戦争状態の中でマーケットはどのような動きになるのかを解説します。(『角野實のファンダメンタルズのススメ』)
※本記事は有料メルマガ『角野實のファンダメンタルズのススメ』2022年2月25日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:角野實(かどの みのる)
大学卒業後、金融機関に10年ほど勤務。独立して投資家の道へ。現在は企業経営者として活動、FX関連の執筆を多数行っている。
間違いだった「ロシアは侵攻しない」の予測、されどマーケットは想定どおり
まず最初に、私は「ロシアは侵攻しない」と主張していましたが、結局、侵攻しました。こういうことをメルマガのトップにもってくると読者が減るのでこういうことを書きたがらない方が非常に多いです。しかし、私は間違いを間違いと認めることによってもっとパワーアップしたい、だから、間違えた、と書きます。そして、読者のみなさま、申し訳ありませんでした。
間違えたのをごまかして、次回もまた間違えるのが一番、イヤなのです。間違えを認めないということは次回も間違える可能性が高くなり、結果、自分の損にしかならない、からです。
今の時代は、結果を白か黒かという判断しかしません。しかし、この判断は読者のみなさまにお任せしますが、アメリカや西側諸国の制裁は効果などあるものはできませんし、マーケットはきのうTwitterでもご説明したように戻っています。全体の流れとしてはあっている、と私自身は考えています。
つまり、軌道修正をするにしても微修正でよい話であり、大きな路線は間違えていない、と考えています。
戦争状態の経済はどう動く?
戦争になった経済というのは、コロナと同様、ほとんどの人が経験をしたことがないと思います。
私が記憶にあるのは、これだけ大規模な戦争でマーケットに大きな影響を与えたのは湾岸戦争以来だな、と思っています。記憶が違わなければ、9.11やイラク侵攻では、これほど大きな影響があったような記憶がありません。もっとも9.11は、それどころの話ではなく仕事が激烈な状態で3か月も家に帰れない状態ですし、イラク侵攻に関してはまったく記憶がない、という状態なのでたぶん、記憶違いだと思います。
ただ、みなさんにお金を出してこのメルマガを読んでいただいているのは、こういうときのためです。では、どうすればいいのか、という話を今までにしていた話の繰り返しになりますので、それの繰り返しです。
このウクライナの緊張状態から急落する日付は、最初に2月16日からだよ、と言っていたのを思い出してください。実際はその前から急落をしていたのですが、日経やドル円の高値をきちんとみれば、その通りになっているのはわかると思います。
そこにアメリカのインテリジェンスコミュニティーなどが2月16日にロシアが侵攻を開始するなどと言いましたので、私がこの言を借りたと思っている方も多いと思いますが、まったく違います。
この2月16日の根拠というのは、去年が2月16日から急落したから、2月16日と言っただけの話なのです。そして各銘柄3月の上旬まで弱含みをしています。そこから、4月にまた急落をしているから、中長期的には戻り売り、と言っているだけの話なのです。
非常に明快な話なのです。
では、なぜ、これが根拠なのか?たまたまじゃないか?と思う方もいらっしゃると思います。しかし、たまたまなんかではありません(きっぱり)。