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ウクライナ危機で「グレート・リセット」本格始動。ロシアが2月24日に軍事侵攻した本当の理由=高島康司

日々のニュースはウクライナの戦場の光景に溢れているが、いずれもウクライナに偏向した報道が多い。しかし、独立系メディアなどでは、ウクライナが民間人を虐殺していると報道される。いったいどちらが真実なのだろうか?(『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』高島康司)

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※本記事は有料メルマガ『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』2022年4月22日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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「グレート・リセット」とウクライナの真実

すでに新型コロナウイルスのパンデミックで「グレート・リセット」のスイッチは入った感があるが、ロシア軍のウクライナ侵攻で「グレート・リセット」のプロセスが本格的に始動しつつある。その状況を解説し、今後どのような状況になるのかを解説したい。我々が今後の変化に適応し、生きて行くためにも必要な現状認識になる。

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筆者は2014年の初頭からだが、これから管理できない社会矛盾の噴出による予想外の変化が起点となり、最終的には高度管理社会と呼ばれるような、国家が国民を一元的に管理する社会主義的な社会へと動いて行くのではないかと強く感じた。

この管理社会化に向かう方向性はいまは「グレート・リセット」と呼ばれているが、筆者はこの方向に本格的に向かうスイッチは、遅くとも2025年、早ければ2022年にも入れられるのではないかと見ていた。

昨年発刊した『グレート・リセット前夜 2025年の世界と支配者たちの最終工作』という本にも、そのように書いた。グローバリストの牙城、「外交問題評議会(CFR)」の影響が非常に強いバイデン政権であれば、「グレート・リセット」への過程は加速すると思った。

この本では、バイデン政権になると、ロシアとの緊張は非常に高まり、ウクライナで戦争が始まる可能性についても言及した。もしそうなれば、それが新型コロナウイルスのパンデミックから始まった「グレート・リセット」をさらに加速する要因になる可能性が高いとも指摘した。

そしていま、実際にウクライナで戦争が始まってしまったわけだが、たしかに「グレート・リセット」に向けたプロセスは加速している。

現実を反映していない大本営発表

日々のニュースはウクライナの戦場の光景に溢れている。恐怖に脅える市民、泣き叫ぶ子供たち、がれきの山と化したかつての美しかった街、無造作に放置された市民の遺体などの光景を見て、胸を痛めない人はいないはずだ。こうした光景を見るにつけ、やはり筆者も胸が張り裂けるほどの痛みを感じる。

この状況に怒りを感じ、いきおいロシアを憎む気持ちは分からないではない。しかしながら、感情的になってしまうと、なにが実際に起こっているのか認識することができなくなる。その結果、現状認識の狂いから、これから本格化する「グレート・リセット」に適応できなくなる可能性もある。

いま日本を含めた西側のウクライナ戦争に対する報道を見ると、特定のシナリオをフィルターにして現実を切り取るような報道しかなされていないように思う。そのシナリオとはロシアの悪魔化である。このシナリオに合致しない情報は切り捨てられ、善のウクライナと悪のロシアが対峙する勧善懲悪のイメージばかりが喧伝される。これは戦前の大本営発表に近い状況だと思う。

筆者はあらゆる国々のメディアから情報を収集しているが、今回のウクライナ戦争に関しては、その国がおかれた政治的な立場によって、報道内容に大きな片寄りが見られる。これほどの片寄りがあるのは、ウクライナ戦争に特徴的で、他の出来事ではめったにないように思う。

ウクライナを善としロシアを悪とする勧善懲悪的なシナリオの報道は、実は日本を含めた西側諸国に限られている。先頃、国連人権理事会からロシアの理事資格剥奪が決議されたが、93カ国が賛成したものの、84カ国が反対ないしは棄権した。これら賛成しなかった国々のメディアでは、このような勧善懲悪の図式は見られない。

インド、トルコ、、イラン、イスラエル、ブラジル、またロシア寄りだがベネズエラのような国々では、ウクライナ情勢についてまったく異なった報道をしている。特にインドのメディアは、ロシア軍とウクライナ軍の両方に特派員を派遣しており、両サイドからバランスのよい報道が手に入る。それを見ると、日本で報道されているウクライナとは、まるで異なる状況だ。

Next: 誰が虐殺しているのか?独立系ジャーナリストの客観的報道

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