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20代で起業できる人は何が違うのか?コロナ後に来るビジネスチャンスに乗っかる方法=俣野成敏

アルバイトの経験が活きた起業への道

丸山:その時、脳裏をよぎったのが、アルバイトをしていた時に知った不動産でした。「良い不動産物件を所有し、賃貸付けをすれば、安定した家賃収入が得られる」ということを間近で見てきたので、自分も不動産の道に進もう、と決意したのです。

俣野:では、お父さまの元へお戻りに?

丸山:さすがに、半年で田舎に帰ることはできませんでした。それで、先ほどの不動産会社の社長の紹介で、日本橋の不動産会社に再就職しました。

そこは、オフィスビルの売買や管理、賃貸仲介などを行っている不動産会社でした。不動産の営業スキルは、そこで身につけたものです。

俣野:本格的な修行を始めたわけですね。

起業に必要なのは「準備」と「タイミング」

俣野:独立を意識されたのは、いつ頃からでしょうか。

丸山:不動産業界に入った時から、独立は念頭にありました。リストラされた後でしたので。実際に独立したのは、転職してからおおよそ3年半後です。

俣野:最初から「3年以内に」などの目標を立てていたのでしょうか。

丸山:独立を決意した理由は1つではありませんが、どちらかというと期限よりはタイミングでしょうか。「不動産業界に追い風が吹き始めていた」というのはあります。

ちょうど政権交代が起きて、アベノミクスがスタートした時期でした。

サラリーマン時代の私は、商業ビルや倉庫、物流施設など、主にB to Bの担当だったことから、顧客の中には新規で起業された方や、経営者の方が多くいて、彼らから大いに刺激を受けました。

「起業するから物件を紹介してくれ」という依頼も多く、時流が良い方向に向かっていることを肌で感じたのです。

俣野:起業に向けて、どのような準備をしましたか。

丸山:入社後、すぐに宅建の資格を取得し、それから資金を貯めました。

不動産は、大きな金額が動く業界ですので、本来であれば、1,000万円単位のお金が必要です。しかし、それだと負担が大きいので、保証協会が用意されています。

私の場合は、資本金を400万円準備し、その中から半分ほどを保証協会に納めました。かなりのミニマムスタートだったと思います。

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