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台風被害が甚大な静岡…川勝知事の遅すぎる自衛隊派遣要請に「国葬欠席の政治信条」「静岡市長との確執」など憶測が錯綜

台風15号の影響で23日夜から24日朝にかけて記録的な大雨となり、土砂崩落や浸水が相次いで発生した静岡県。同県の川勝平太知事は26日、自衛隊に災害派遣要請をしたと明らかにしたが、県内外から「遅すぎる」との声が殺到している状況だ。

報道によると、今回の台風15号による死者・行方不明者は、25日までに3人、また負傷者が3人にのぼるとのこと。また静岡市清水区内の6割にあたる6万3,000戸などでは、大規模な断水が続いており、復旧のめどが立っていないという。

いっぽう、最大12万戸にのぼった大規模停電は一部を除き解消しているものの、中山間地域では土砂崩れで道路が寸断され、孤立している状況だという。

自衛隊派遣の遅れは国葬欠席の意趣返しとのデマも

シルバーウイークの静岡県内に甚大な被害をもたらした台風15号。

特に、興津川の取水口が土砂や流木などが詰まったことから発生している静岡市清水区における断水による影響は大きく、水の備蓄タンクが底をつきそうな26日以降は、断水エリアがさらに拡大するとの見方も。ちなみに復旧には、最短でも4日はかかるとのことである。

現地からは給水車が不足しているとの話もあがるなど、まさに危機的な状況にある静岡市内の断水地域。ところが静岡県の川勝平太知事は、災害発生から約丸2日間、災害派遣の要請を行わなかったようで、そのことに対して、県民からはかなり多くの怒りの声があがっていた模様。

そんななかSNS上では、静岡県内の災害現場に自衛隊が来ないのは、川勝知事が沖縄県の玉城デニー知事らとともに、安倍元首相の国葬への欠席を表明していることへの、政府による意趣返しであるといった見方も浮上したとのこと。

そもそも自衛隊の災害派遣は、各都道府県知事の要請があれば行われることから、この話は明らかにデマのようなのだが、このように間近に迫った国葬を反対する勢力の“批判のタネ”に使われるほど、自衛隊の災害派遣がなかなか入らない状況にヤキモキする向きは県内外問わず多かったようだ。

災害派遣要請の遅れで失われる“リニア反対”の説得力

そのような声におされてか、26日になってようやく自衛隊に災害派遣の要請をした川勝知事。まさか3連休が明けるのを待っていたなどという、悠長なことを言っていられる状況ではなかっただけに、どうしてここまで要請が遅れたのかは謎が残るところ。

その理由としては、先述の通り安倍元首相国葬への欠席を表明することでも伺い知れる彼なりの政治信条的に、自衛隊への要請という決断がなかなかできなかったのではという推測も。

阪神・淡路大震災の際にも同様の話があったことから、今回ももしや……ということだが、いっぽうで地元民を中心に囁かれているのが、川勝知事と静岡市長の田辺信宏氏との根深い確執が影響したとの話だ。

リニア中央新幹線の南アルプストンネル工事から静岡市内にある歴史博物館の建設に至るまで、これまで事あるごとにその意見が食い違い、挙句に川勝氏が知事選に4選を目指して出馬を表明した際には、田辺市長が「批判ばかりの方とは連携できない」「自分の正しさ主張し過ぎ」と相次いでこき下ろすなど、とにかく仲が悪い両者。

大規模災害の発生時は、地元市町村からの要求を受けて知事が自衛隊に要請を出すというのが一般的な流れなのだが、今回の件では川勝知事に頼みごとをしたくない田辺市長が県への災害派遣の要求を渋り、いっぽうで川勝知事は田辺市長が頭を下げに来ないのをいいことに放置した……といった“意地の張り合い”のような状況があったのではと、一部では噂されているのだが、仮にそれが本当だとすればなんとも酷すぎる話である。

殊に川勝知事といえば、2027年開業を目指しているリニア中央新幹線に関して、県内での工事着工を拒み続けているということで、県内外から広く批判を集めている存在。つい最近では、リニア開業の遅れについて、車両基地の用地取得が進んでいない神奈川県に責任があると、まるで責任を転嫁するような発言を行い、さらなる猛反発を受けているところだ。

そんな川勝知事だが、県内を流れる大井川の水量が低下する恐れがあるとして、工事の着工に反対しているということで、リニア新幹線という国家的プロジェクトを前にしても、県民の利益を最優先に考えてくれると評価する声も少なからずあるところ。

しかしながら今回の件でもしも、川勝知事が自らの政治信条や政敵との確執などが原因で、県民が早期にと切に願っていた災害派遣要請を遅らせていたとすれば、リニア反対の建前である“県民ファースト”という姿勢も、大いに疑われることになりかねないだろう。

Next: 「『選んだ静岡県民の自己責任』という言葉では片付けられない状況」

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