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増税は賃上げするから負担感なし?週1ペースで相次ぐ失言&高級すき焼き煽りの岸田首相に「人をイラつかせる天才」と呆れる声が噴出

防衛費増額のため、1兆円強の増税を強いるとしている岸田文雄首相が、記者会見で「賃上げするから負担感なし」といった趣旨の発言をしたことが、国民の怒りの火に油を注ぐ格好となっているようだ。

報道によれば、2037年までだった復興特別所得税の課税期間を最長13年も延長するという話に関し、記者から実質上の所得増税ではないかとの声があがったのだが、それに対し「これについては(経済政策として2037年までの)15年先まで経済成長と賃上げの好循環を実現し、持続可能性をしっかりと回復しなければいけない。経済全体の中で負担感を払拭できるよう、政府として努力をしていく」と説明。

“賃上げに向けて努力するから、負担感はなくなるはず”だという、そんな岸田首相による“空手形”に等しい発言に、国民からは怒りやそれを通り越した呆れの反応が渦巻いており、「先に賃上げしてから言え」といった声もあがっている状況だというのだ。

「国民の責任」発言も事務的ミスだと責任転嫁

防衛費増額の財源のうち1兆円強を、今夏の参院選公約で明記されていなかった増税で補うと表明して以降、猛批判に晒され続けている岸田首相。

現に17・18日の週末に行われた毎日新聞の世論調査では、岸田内閣の支持率は25%と政権発足以降で最低の数字を記録。それに対してSNS上などでは「逆に25%も支持者がいるのか」という声があがっている始末である。

発足時には「所得倍増」などいったことも掲げておきながら、そちらのほうはおざなりなままで、その真逆ともいえる増税への動きは迅速ということで、大いに反感を呼んでいる岸田首相だが、それと併せて最近では、今回の件も含めた不遜かつ無神経な発言の数々でも、国民の神経を逆撫でしているといった印象。

そんな“逆撫で発言”の最たる例といえば、今回の増税に関して13日の自民党役員会で話したという「国民が自らの責任として対応すべきもの」というコメントだ。

「国民は負担を受け入れて当然なのか」「責任転嫁だ」との批判がSNS上で殺到するなか、その翌日に松野官房長官が「国民の皆さまにご協力をお願いする趣旨だった」とフォローしたものの、ネット上のみならず党内からも問題視する声が噴出。

その結果、自民党側はホームページで公開している13日の会見内容について、首相側の申し入れを受け、「国民が自らの責任として」ではなく「我々が自らの責任として」という文言に修正するという、なんとも力業な方法で事態の収拾を図ろうとしたのだ。

岸田首相はこの件に関して「事務的なミスが原因と思っている」と釈明したが、ここでも増税同様に“責任転嫁”に終始したといえそうである。

増税に道筋を付けた直後にはすき焼きで一献

いっぽう、今回の「賃上げするから負担感なし」発言があった直後、都内ホテルで開かれた自民党内の会合に出席したという岸田首相。そこでは、すき焼きと福島産の日本酒に舌鼓を打ちながら「皆さんのおかげで年を越せそうだ」と笑顔であいさつしていたと報じられたのだが、これにも批判の声が殺到する格好に。

こちらは発言云々というよりも“呑気にすき焼きなんぞ食ってる場合じゃねー”という批判が主のようだが、確かに最近は白菜こそ安いものの、物価高の影響で牛肉はもちろんのことだが、すき焼きに欠かせないタマゴも値上がりし、庶民にとっても以前以上の高嶺の花といったメニューになってしまった。

ちなみに、岸田首相が食べたとされるすき焼きだが、 ホテルニューオータニ内の高級すき焼き店「岡半」のもののようで、恐らく1万9,800円のコースではないかとの推測もあがっている。国民が物価高で苦しむ最中、さも大増税に道筋を付けた“自分へのご褒美”と言わんばかりの“すき焼きで一献”だけに、国民の生活など1ミリも考えてないと怒りの声があがるのも同然の話だろう。

このように、ここ数日の間だけでも続々と浮上する余計な発言、さらにはムーブの数々で、国民をあたかも煽り続けている岸田首相に対して、SNS上からは「人をイラつかせる天才」との声もチラホラ。

岸田首相が、防衛費増額のための増税をここまで急いだのは、年明けに訪米の日程、いわゆる“バイデン詣で”が控えているからだというのが濃厚な線のようだが、それと引き換えに国民からの信用は、枯渇するレベルで目減りしてしまっているといったところのようだ。

Next: 「人の話を聞くどころか、ホラ吹きになってきた」

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