年金が目減りしない運用方法って?
確定拠出年金の内情とは、このような有様ですから、運用する場合は、総体的に「損失を最小限に抑える」ことが基本的戦略となるでしょう。
ですので、加入している方へのアドバイスとしては、
- 掛け金を最低限にする
- 極力、手数料のとられない商品を選ぶ
……となります。
(2)の手数料について、わかりにくいと思いますので、もう一度確認しておきますと、
- 確定拠出年金は、基本的に売買取引手数料自体は無料
- ただし、商品により購入手数料、解約手数料がかかる
- また、商品の運用費が利率から差し引かれたり、信託報酬がかかる場合がある
- それとは別に、国民年金基金連合会と事務の委託手数料が、最低でも毎月百数十円かかる
……となっています。
確かに、確定拠出年金にも、加入に際するメリットがあるにはありますが、結局のところ、税制優遇があっても、運用でうまくいかなければ何の意味もありません。
この年金の出口戦略としては、受けとれる年齢に達したら、なるべく早く受けとり、そのお金でもっと率のいい投資先に預けて再運用することです。少なくとも、60歳で引き出せば、制度の預け入れ限度年齢である70歳まで、10年はありますから。
間違っても、70歳まで預け入れっぱなしということのないようにしましょう。
5. 確定拠出年金あれこれ
ここでは、確定拠出年金に加入している人が必要な、最低限の知識をピックアップしておきます。現在、加入していない人も、会社がいつ確定拠出年金に切り替えるかはわかりませんので、知っておいて損はないと思います――
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6. この制度の裏事情についても知っておこう
さて。ここで少し、この制度の裏事情についてもお話しておきましょう。会社が、何千万円という単位のお金を、従業員の老後のために準備するには、年4~5%の運用利回りがないと難しいことは、前述した通りです――
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7. 「求めよ、さらば与えられん」
本日の特集は、ここまでになります。少しは、年金制度についての理解が深まりましたでしょうか?現在、すでに確定拠出年金に加入されている方は、ひょっとして、加入時はよくわからずに、人事の担当者にいわれるままに、預金型に丸を付けたりしていませんでしたか――
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※本記事は有料メルマガ『俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編』2016年10月6日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した内容もすぐ読めます。
『俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編』(2016年10月6日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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