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2018年スタートの「つみたてNISA」と現行NISA、本当はどっちが私向き?=川畑明美

過去に何度か書いているのですが、来年から始まる「つみたてNISA」について、お問い合わせをいただいたり制度自体を知らない方も多いので、あらためて現行NISAとの違いや、つみたてNISAの使いどころをご紹介します。(『教育貧困にならないために』川畑明美)

プロフィール:川畑明美(かわばた あけみ)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。

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来年開始の「つみたてNISA」って?

まず、2018年から始まる「つみたてNISA」は、年間40万円の積立で購入した投資信託の利益が20年間非課税という口座です。

ただし、積立できる投資信託は金融庁が制限をしていて、下記の一覧の投資信託のみです。
つみたてNISA対象商品一覧[PDF]

さらに、金融機関によっては、上記商品をすべて取り扱わないこともあります。

金融庁の基準としては、購入時の手数料がかからないこと、その他の手数料も少ない投資信託となっています。

つまり、初心者の方がどれを選んでも、金融機関の儲けになる投資信託はありません。なので、金融機関は積極的に広告していないのですよね(笑)

お金を使う「時期」を考えるのが大切!

一方、現行のNISAのおさらいです。

現行NISAは、2023年までが非課税期間です。こちらは、投資信託に指定もありませんし、株や上場している投資信託のETFも購入できます非課税額も120万円と大きいです。

さて、どちらを選んだらよいのか?

まず、投資にどのくらいお金が割けるのか。最低限生活費の6ヶ月分は、預貯金で確保してくださいね。

その上で、20年間使わなくてもいいお金でしたら「つみたてNISA」でも良いでしょう。これから投資を始めるのでしたら、トータルの金額では「つみたてNISA」の方が多いです。

ただし、教育費の一部を運用したい場合などは、20年は長すぎます。我が家も教育費のピークが6年後にくるので、そこでお金を使うことから、現行NISAの方が良いのです。

また、2014年にはじめた現行NISAで資産がマイナスになっている人は、ロールオーバーした方が有利なので、現行NISAを選びましょう。

つまりまとめますと

20年くらい使わないお金の場合→つみたてNISA
2023年までに使う予定がある人→現行NISA

と、なります。

つみたてNISAも20年間引き出せないことはありませんが、投資信託だけなので、長く続けた方がリターンも上がります。

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教育貧困にならないために』(2017年10月24日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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