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北朝鮮の「非核化」で泣くのは日本政府と自民党。なぜ金正恩は折れたのか?

トランプ政権の「無言の恫喝」を受け入れた金正恩

いよいよ追い込まれたかのように見える金正恩の心中は、意外にも晴れやかなようです。

米軍の臨戦態勢へのシフトにも、いつもなら狂犬のように吠えまくる北朝鮮メディアも、まったく反応を示していません。

また、欧米メディアも、金正恩の写真を掲載する際に、満面の笑みをたたえている表情を選んでいるようです。

欧米メディアは、金正恩がトランプ政権の発する「恫喝」を装ったメッセージの真意を理解したと判断したからです。

どうやら、ワシントン流の軍事的脅威を使った「無言の米朝対話」はうまく機能しているようです。

金正恩が米朝首脳会談を受け入れたとは限らない

しかし、金正恩は、5月に予定されている米朝首脳会談を受け入れたわけではありません。

その前に、4月27日の軍事境界線がある板門店で予定されている南北首脳会談で、朝鮮半島の統一についての韓国側の意思を固める必要があるのです。

ソウルの聯合ニュースは、「南北首脳会談の日程について北朝鮮側と合意を見たとき、米朝対話にも言及したことは異例のことだ」と報じています。

BBCも、北朝鮮の国営メディアの「最高指導者の金正恩・朝鮮労働党委員長が初めて公の場で米国との対話に言及した」との報道を引用して、「米政府高官が、北朝鮮が非核化を協議する準備があると約束したと話した」と報じています。

北朝鮮が、ムードだけが先行している米朝首脳会談の前に南北首脳会談を受け入れた意味は、1953年7月27日に署名され規定された朝鮮戦争の休戦協定を「完全なる終戦」に導く意志が米韓にあるかどうかを確認するためです。

朝鮮戦争を終わらせるためには

朝鮮戦争が終戦を迎える条件は、北朝鮮が核廃棄を実行することです。果たして金正恩が核を手放せば、本当に金王朝の存続が担保されるのか確認したいということなのです。

もし、何らかの事態に至って南北首脳会談が決裂すれば、当然、米朝首脳会談への米朝の努力も水泡に帰するでしょう。

そこで、韓国側は、米国ジョンズホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)の米韓研究所(USKI)を閉鎖すると発表。

理由は、韓国側が6月から韓米研究所の運営予算を支援しないことを決めたためで、これで、ワシントンで唯一の韓半島(朝鮮半島)専門シンクタンクの活動が停止し、彼らが提供している「38North(北朝鮮に関する分析を専門とするウェブサイト)」も閉鎖されるか、仮に、存続したとしても情報の精度は大幅に低下することは必至です。

つまり、韓国は、北朝鮮の核の動向を監視する必要がなくなったことを金正恩に示唆しているのです。

これら一連の動きは、トランプが、韓国から提案された米朝首脳会談を二つ返事で受け入れてから水面下で続けられてきたCIAチャンネルでの米朝交渉の結果です。

ホワイトハウスの閣僚会議は、北朝鮮の反応から機が熟したと見ています。これをもって、ホワイトハウスは、「米朝首脳会談は軌道に乗った」と判断するに至ったようです。

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