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余波に注意。ファンドの米債ビッグショート、イタリア政情不安で大惨敗の図=今市太郎

上昇を続けていた米10年債を大きくショートした多くの米系ファンド勢は、イタリア政局混乱による乱高下で一斉に粉砕されました。6月相場もこの影響を引きずりそうです。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

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※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2018年6月5日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

初代債券王ビルグロースも大損失! 株も為替も、6月相場は要注意

金利に振り回される米ファンド勢

4月以降、米10年債が3.1%にまで上昇したことから、米系の多くのファンド勢がこの10年債をかなり大きくショートするという動きが顕在化することとなりました。

今後FRBが利上げを加速させれば、米10年債金利も確実に上昇すると見たファンドが多かったのでしょう。

しかし、この10年債金利は一旦3%台からドロップする動きをみせることとなり、どうも様子がおかしくなりはじめた矢先に、イタリアで連立政権の樹立失敗のニュースが飛び交いました。

そこから状況が大きく変わり、ドイツ国債・米国債が資金の投資先として買われたことから、金利は短時間で下落を加速。

そして、このビッグショート勢がことごとく粉砕される結果になってしまったようです。

投げ売りで暴落したイタリア国債

イタリアの政情不安問題は、選挙が3月に実施されてからずっとくすぶっていた問題です。

そもそも極右と極左が連立政権など組んでもうまくいくはずはないと、誰もが感じていたことです。それにもかかわらず、金融市場では、為替をはじめとしてあらゆる相場が、ほとんど意識せずに動いていたのが間違いのはじまりです。

たしかにリスクが高まって売りが出たともいえます。しかし、為替の世界ではユーロドルのロングが過剰に増えていたことから投げが加速したことで、かなりオーバーシュート気味に相場の下落を進めてしまいました。さらに株も債券もイタリア絡みのものが一斉に売られてしまったことから、過剰な相場の下落を示現させてしまった感があります。

結局、連立再模索でなんとか政権が樹立できたことで、イタリアの債券相場は大きく戻しています。この瞬間に大きな損を被ったファンド勢にとっては、実に恨めしい動きとなったに違いありません。

米10年債をビッグショートしたファンド勢は撃沈・大損

米10年債をビッグショートしていたファンド勢は、当然、耐えられなくなって、相当なボリュームを投げさせられたはずです。5月はかなり傷んでしまったファンドが続出したようです。

こうした多大な損失が出た後というのは、穴埋めのために、儲かっている商品を売って補填するといった動きも出やすくなります。

ですので、6月相場はかなり注意が必要になりそうです。

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