不動産投資の忘れてはいけないリスクのひとつに「家賃滞納リスク」があります。せっかく、利回りの良さそうな物件を手に入れ、人に貸すことができても家賃滞納で安定収入が入ってこなければ意味がありません。こんな時はどう対処すれば良いのでしょうか?1億円分の不動産を所有する「姫野秀喜」が自分の経験を元にその方法を教えてくれています。
プロフィール:姫野秀喜(ひめの ひでき)
姫屋不動産コンサルティング(株)代表。1978年生まれ、福岡市出身。九州大学経済学部卒。アクセンチュア(株)で売上3,000億円超え企業の会計・経営計画策定などコンサルティングに従事。合間の不動産投資で資産1億円を達成し独立。年間100件以上行う現地調査の情報と高い問題解決力で、顧客ごとに戦略策定から実行までを一貫してサポートしている。
滞納の期間によって取るべき対処法は変わる
借金を背負ってがんばるサラリーマン大家さんにとって最も恐れるべきことの一つ、家賃滞納についてです。
以前、お話ししましたように、姫ちゃんの物件でも度々家賃滞納が起こります。家賃滞納の対処法は以下のような流れです。
【1か月以内の遅れ】
●不動産会社からの督促電話
【2か月以内】
●不動産会社からの督促電話
●文書での通知
【3か月以内】
●内容証明の郵送
●場合により連帯保証人への連絡
【4~6か月以上】
●内容証明、訴訟
たいていの家賃滞納は、1ヶ月~2ヶ月くらいなので、不動産屋さんから督促を行ってもらい解決していますが今回は、滞納が続き3ヶ月を超えてきました。
このまま何もアクションを起こさないと4ヶ月を超えるなというところになってきましたので、不動産屋さんに動いてもらいました。具体的には「内容証明の郵送」と「警察立ち会いの下の安否確認」です。
まず、事前に郵送で督促をし、電話等でちゃんと連絡がとれるかを確認します。しかし、3ヶ月も電話や手紙に返信をしない住人の方の場合、ご健在かどうかの不安もありますので警察に立ち会いを依頼し、現地で本人の安否確認をします。
で、今回、姫ちゃんの物件の本人安否確認をしたところ、一応本人は家におられて、言葉を交わすことができたそうです。その上で、ちゃんと月末にまずは1ヶ月分ですが家賃を支払うという約束をしてもらい、無事入金してもらいました。
世の中、不況が続いて仕事ができなかったりと大変な状況のようです。
ほとんどの人は最初から家賃を踏み倒すつもりはないのですが、仕方なしに支払いを後回しにするということがあります。ちなみに公共料金を滞納すると電気⇒ガス⇒水道の順に止まるそうですが、住居については現在の日本では借家人の権利がとても強力なので、強制退去などはできません。
なぜ強力かというと家不足の時代かつ資産を持っている大家の方が、借家人よりも有利だった時代に制定された法律だからだと思います。そのため、借家人を保護する必要があったのかもしれません。
しかし、今は家あまりの時代です。大家の立場も昔よりずいぶん弱くなっていると思います。(昔を知りませんがw)そういう意味では、もう少し大家の立場を改善してもらえないかなと思います。
『1億円大家さん姫ちゃん☆不動産ノウハウ』2015/8/26号より抜粋 無料メルマガ好評配信中 [無料 ほぼ 平日刊]
※太字はマネーボイス編集部による
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