ミネアポリス地区連銀総裁がFF金利の引き下げを主張
米ミネアポリス地区連銀の総裁が「フェデラル・ファンド金利(FFレート)目標の引き下げ」を主張したとのブルームバーグ報道が出ていますので、その講演録を紹介します。
講演者は米ミネアポリス地区連銀のナラヤナ・コチャラコタ(Narayana Kocherlakota)総裁。
ただ、講演録そのものは非常に冗長です。結論に至る道筋は長く、曖昧模糊の霧の中。典型的な連銀の発表です。一言も「マイナス金利」という単語は(直接的には)出てきません。
ブルームバーグ報道のポイント
★導入部分
雇用状況は改善されたものの、物価上昇率は低く、今後も低いまま推移すると思われるため、フェデラル・ファンド金利は2015年も現在のレベルから上げる理由がなく、雇用状況を改善させるには、さらにFF金利を下げる可能性を考えている。
★結論部分
FF金利を上げるのではなく、むしろ下げることを考えるべきだ。
筆者は以前より、FFレート目標を引き上げる、すなわち米国の利上げは不可能と主張してきました。
量的緩和策からの出口は見あたらず、具体的な出口政策は現在まで存在しません。ゼロ金利政策からマイナス金利政策へと進むでしょう。
しかし、この矢継ぎ早の発表は気になります。それだけ大津波が近いからなのでしょうか?
1 2
『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』(2015年10月9,14日号)より一部抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
※太字はMONEY VOICE編集部による
初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中