焦って結論を出すのではなく、必要に応じた吟味を
当メールマガジンでも何度もお伝えしているように、問題のない遺言書を作成するのは、決して簡単なことではありません。
もちろん、ご本人の想いが最も重要なわけですが、想いのままに考えた内容では、その想いが実現できないケースは多々存在します。
その理由は、例えば遺留分であったり、例えば手続きの問題であったり、例えば税金の問題であったりと、内容や法定相続人の構成によって複合的に絡んできます。
問題のない遺言書を作成するためには、これらの問題を一つ一つ吟味する必要があるのです。
当然、情報がなければ判断しようがありませんから、様々な選択肢や、選択肢ごとのリスクも提示していきます。
ただし、そのメリットデメリットを踏まえて最終的に結論を出すのは、あくまでも遺言者様ご本人です。
ここを、どれだけ悩まれるかで、ゴールまでの期間が自ずと異なってくるわけです。
年内中に作成したいなど、区切りまでに作成したお気持ちも非常にわかります。
とは言え、遺言書は非常に「重い」書類ですから、焦って結論を出してしまうのではなく、必要に応じて吟味する期間も必要なのではないでしょうか。
遺言書作成までにかかる「期間」について、参考になれば幸いです。