「尋常ではない変化」カリスマ経営者が語った真意とは?
中国の景気悪化は、対岸の火事ではありません。日本、そして世界に大きな影響を与えます。
それをわかりやすく表しているのが、日本電産の永守会長の記者会見です。ぜひリンク先の動画をご覧ください。緊迫した状況が伝わってきます。
※参考:「尋常ではない変化が起きた」 日本電産の永守会長 – 日本経済新聞
日本の製造業の多くも、大半は中国の工場で生産を行っているか、中国の工場に設備や部品を売っています。つまり、中国での設備投資や生産が鈍れば、日本企業もただでは済まないわけです。
戦後最長と言われた景気拡大にもほころびが見えており、内閣府も景気判断を下方修正しています。楽観できる材料は見当たりません。
FRBの利上げ凍結が意味するところ
極めつけは、米連邦準備制度理事会(FRB)による政策金利引き上げの凍結です。
中央銀行は景気が良いときには金利を引き上げ、悪いときには金利を引き下げます。そうすることで経済を安定化させているのです。
好景気を背景に、2016年後半から順調に金利を引き上げてきましたが、3月21日には2019年中の利上げ凍結を示唆しました。これは、世界景気後退の兆候を捉えていると思われます。それだけ、景気悪化は目の前に迫っているのです。
なお、FRBはリーマン・ショック1年前の2007年9月に利下げに舵を切りました。後から見るとかなり的確なタイミングであったことを考えると、重要な兆候として見なければならないでしょう。