高齢者相手の組織的詐欺手法か
かんぽ生命といえば郵政の別法人というイメージが強いものですが、顧客からみれば街の郵便局で昔から扱っている簡易保険のなじみがあり、かなり安心して加入することができる保険というイメージが定着しています。
それだけにセールスの口にすることに疑いを持つ人は少なく、二重払いについても一定期間解約はできないと嘘をつかれれば、疑うこともなくその言葉に従っていた顧客がほとんどであった可能性がかなり高いものと思われます。
高齢者相手のオレオレ詐欺はどんどん新たに巧妙な手口が登場していますが、このかんぽの詐欺営業もそれを彷彿とさせるような雰囲気が伝わってくるものとなっています。
国の処分は甘い
麻生大臣は保険の募集業務の適切性が問題だと認められたら改善対応策を促すと、またしてもひょっとこ面で不愛想に対応しています。
国が過半数の株を依然として保有する生保会社で公然とこうした詐欺行為が行われていたことには、とにかく唖然とさせられますし、処分も実にあまい気がしてなりません。
国は高齢者から巻き上げた詐欺資金で株と為替を買い支えさせているのか?
ゆうちょ銀行やかんぽ生命というのは、日銀のみならず国の金融政策を支えるPKO軍団として、株の下落時の買い支えや円高側面におけるドル買いなどにたびたび動員される存在であることはよく知られています。
こうした資金が高齢者を騙して巻き上げた資金であるとなると、私もFXにかかわる投資家として言葉を失う状況です。