久しぶりにAppleの決算取り上げてみます。今回はハードウェア会社としてではなく、サービス会社として見た場合にどのように見えるのかを読み解いてみましょう。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)
※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2019年9月26日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
中国の成長停止でアップルの成長も伸び悩みへ
Q. Appleをサービス会社として見た場合のARPUは?
今日の記事では、久しぶりにAppleを取り上げてみたいと思います。
Appleといえば、現状売上の大半はiPhoneが占めているわけですが、iPhoneの販売台数はグローバルで見ても、もう成長があまり見込めない状況になっています。
そんな中でセグメントとして最も伸びているのが、「サービスセグメント」です。
今日の記事では、Appleをハードウェア会社としてではなく、サービス会社として見た場合に、どのように見えるのかというのを決算などから読み解いていきたいと思います。
はじめに決算の概要をおさらいしておきましょう。
2019年の4月から6月の四半期で売上が$53.8B(約5.38兆円)、そのうちハードウェアの売上が$42.4B(約4.28兆円)、サービスからの売上が$11.5B(約1.15兆円)となっています。
前年同期との比較を見ると、ハードウェアの売上は減少していますが、サービス売上は前年同期比プラス2桁で伸びていることがおわかりいただけるかと思います。
地域別の売上を見ると、北米が最も大きく、続いてヨーロッパ、中国、日本という構成になっています。中国の伸びが止まったことが、ビジネスの成長が止まったことの最大の原因になっています。
さて、それではサービス会社としてのAppleのユニットエコノミクスを詳しく見ていきましょう。