バブル(陶酔)が弾けるには、とてもとても時間がかかる
2006年に「逆イールドカーブ」が発生したとき、強気派たちは「金融工学が発達したので、アメリカの住宅価格はもう決して下落しない」と主張していました。2007年当時も、陶酔(ユーフォリア)から「景気後退は来ない」と多くの人々が感じていたのです。2007年10月に「撤退」を叫んだ私は、多くの人からさんざん馬鹿にされ叩かれました。
1998年に「逆イールドカーブ」が発生した時は、強気派たちは「ITなどの新テクノロジーが新たなパラダイムを生み出した」「新たなパラダイムは従来型の景気サイクルを時代遅れにする」と主張したらしいです。
けれども、2019年、アメリカではもう既に民間企業たちはイケイケでめいっぱい債務(=主に社債)を積み上げてしまっているのです。
あとは、この債務の山がいつ崩れ始めるか…時間の問題です。
バブルはいつの世も姿形を変えて「This TIME Is Different(今回ばっかりは違う)」を主張します。
ユーフォリア(陶酔)が弾けるには、いつの世も1年から1年半といった長い時間が必要なのでしょう。
けれども、「逆イールドカーブ」が発生してしまっているわけですから、私たちは、決して「慢心」してはいけないのです。
【要注意!】なお、資産形成および投資は、必ず「自己責任」でお願いします。この記事は藤井まり子の個人的見解を述べたもので、当メルマガ及び記事を読むことで何らかの経済的及び精神的被害を被ったとしても、当方は一切責任を負いません。
※本記事は有料メルマガ『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』2019年10月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。
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『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』(2019年10月1日号)より一部抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
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