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海外で日本経済見直し論が復活、2020年は「アベノミクス第3弾」の開幕となるか=藤井まり子

2020年からは「アベノミクス第三弾」が始まる

目下のところグローバルマーケットは、経済のファンダメンタルズから全く乖離した「狂乱の動き」をしています。

2020年は、「日本の安倍政権の大型補正予算」や「トランプ政権による対中国関税の引き下げ」などなど、日米欧で「低金利下での財政刺激策(日本と欧州ではヘリマネ)出動」となれば、実体経済(ファンダメンタルズ)も即座に上向いてきて、マーケットとファンダメンタルズとの乖離もやがて解消へと向かうことでしょう。

繰り返しになりますが、安倍政権は「真水10兆円規模の補正予算(=マイナス金利の中での財政出動。事実上のヘリコプターマネーの出動)」を発動する腹積もりのようです。

日本財務省などの財政再建派からの反対が強いようならば、年明け1月にも解散総選挙へ打って出て、民意に問うつもりのようです。

「真水10兆円規模の財政刺激策」は、巨大です。

これで、向こう2年くらいで日本の物価上昇率は2%水準を達成することでしょう。

日経平均も、向こう2年以内に3万円を目指す。2020年は、待ちに待った「アベノミックス第三弾」の始まりです!

「2012年秋からのアベノミックス第一弾」と「2014年のアベノミックス第二弾」から随分とお待たせしてしまいました。

が、今度こそ、2020年からは「アベノミックス第三弾」が始まることでしょう。

日米がばかすか「予防的な財政刺激策」を発動することで、2020年から2021年の世界経済は「プチ不況」を事前に回避して「プチ好況(にわか景気)」へ。

2021年あたりの世界経済は、ヘリマネの影響でかなり「浮かれた感じ」になるのではないのか?

ただし、この「プチ好況」では、遅かれ早かれ先進各国の物価や長期金利がコントロール不能となることでしょう。数年後(3~4年後か、5~6年後)には遅かれ早かれ「ドルが基軸通貨から滑り落ちる、トリプル安の大型不況」が訪れるのでないでしょうか。

それまではグローバル経済は、しばしの「にわか景気」に浮かれるのではないでしょうか?

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