日本のギャンブル好きは変わらない?
パチンコの興奮冷めやらぬ大学者は詰めに詰めた。
矢継ぎ早に発せられた鋭い質問は、パチンコ業界と警察官僚との関係、在日問題、与野党の南北朝鮮への関与、政治献金、いくつかある遊戯協会の実態など主に物事の裏表の委細や業界団体の機能と役割等への説明を強いた。
アメリカなら反トラスト法に触れかねない談合行為や業界のインサイダーたちが寄ってたかってツケを消費者に回している実態を話すことになったのだった。
敵は最後に、「当事者の全員がインサイダーになって各々が既得権を合法的に享受するために、物事を言い変えたり、黙認し合ううちに、つじつまの合わなくなるところは言葉の意味と実態に齟齬が生じても黙って認めるシステム」という解説すらして見せた。
「わかったぞ、日本の特殊な金融システムや慣行にも似たところがあるのだ!」「今日は、日銀の研究所で議論しているより勉強になった!」などと吠えられたので、腹いせに、ついついちょっかいを出したくなり、「路地裏の経済学」で名をはせていたその時はもう倒産していた長銀の竹内宏氏(故人)のパチンコへのうんちくを教え、日銀に戻ったら誰かに元長銀の竹内氏に会いたいと頼んでみろと唆したのだった。
働き方改革、イクメンなど世の中は変わった。ジェメソンや竹内宏氏に、検察官の賭けマージャンを今ならどう思うのか聞いてみたいものだ。
2人ともニヤリと笑って「ギャンブルを徹底して取り締まったら日本の生産性は上がるだろうなあ」というのか。それとも「相変わらずパチンコをギャンブルといわない嘘が通用しているんだ。もう救いようがないなあ」と突き放すのか。
<初月無料購読ですぐ読める! 6月配信済みバックナンバー>
※2020年6月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。
- 国際投資環境の視点から:「1億総ギャンブラーの国ニッポン」(6/16)
- ポートフォリオ戦略実践講座:「コロナ禍があぶり出す経済構造の変質:生産重視から生活レベルを担保する所得の充実へ」(6/13)
- チャートの先生実地指南:「移動平均線(その5)-グランビルの法則(3)移動平均線と心理状態」(6/9)
- F.マネージャーの視点/銘柄選定とその背景:「相場のリズムをつくる投資家」(6/4)
- F.マネージャーの視点/市場の切り口:「長期、中期、短期的観点から見る市場の軌跡」(6/2)
※本記事は有料メルマガ『資産運用のブティック街』2020年6月16日号を一部抜粋したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。
『資産運用のブティック街』(2020年6月16日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中
資産運用のブティック街
[月額550円(税込) 毎月第1火曜日・第2火曜日・第3火曜日・第4火曜日(祝祭日・年末年始を除く)]
資産運用は一部の人々の特別な関心事ではなくなりました。「資産運用のブティック街」はじっくり腰を落として、資産運用の柱というべき株式投資を学ぶ講座です。株式投資を真に身に付けるには以下の3つの要件が欠かせません。(1)中立の立場で提供(2)実務の専門家(講演の専門家ではない)による講義(3)もれのない体系だった講座当講座は大手経済新聞社OBを中心に、ファンドマネージャー、チャーチストが集結してこれら3つの要件を満たす学習講座を提供いたします。