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夫の収入「知らない」が37.9%。夫婦間の“所得隠し”は老後破産・熟年離婚の元凶になる=川畑明美

どうやって収入・所得を打ち明ける?

とは言っても、ずっとお金の事を話し合わない夫婦が、いきなりお金の話をはじめるのは、少し抵抗があると思います。

私のおススメは、家族旅行の行先を計画する話から入ることです。我が家では、10年先の旅行まで計画していますよ!家族旅行の話でしたら、家族会議を開きやすいです。子どもも、積極的に参加してくれるでしょう。

お金が自然に貯まる家庭になるには、まず「特別費」を決めることです。家族旅行は、とっておきの楽しみである特別費です。特別費がわかれば、その他の節約すべきお金も見えてきます。

そして、旅行に行くには資金を確保する必要があります。

まずは、あなた自身の年間の収支を作ってみてください。そこから捻出できる資金を検討します。そして、資産表も作り、10年分の旅行先と予算を調べてライフイベント表に書き出します。

自分の収入だけでは近場の旅行しかできないとわかれば、相手の収支も自然の流れで聞くことができます。楽しい旅行のためなら、お金を出しても良いと考えるでしょう。

そして旅行の資金計画ができたら、逆算して老後も旅行を楽しむための貯蓄額まで話を進めましょう。その時のポイントは、何のために貯蓄するのか明確にして、毎月の貯金宣言をすることです。

宣言することが成功のコツです。ゴールから考えると、夢が実現しやすくなります。

目標達成のための「予算」を「ゴールから逆算」して決めるため、スケジュールおよびそのために行うべき行動が明確になります。

「ゴールから逆算」して行動予定を自分で決定することは、人に言われてから動くのではなく、目標達成のために、自らの意志で行動することになるのです。

それは、人に言われた通りに行動する「他者の支配を受け入れる生き方」から「自らの意志で生きる主体的な生き方」への脱却でもあるのです!

ここまで到達できれば、いままでお金の話を内緒にしていたのは、なんて残念な行動だったのか、理解してもらえるでしょう。

家計を1つにして行なうべき資産管理方法

お金の話がオープンになったら、夫婦でお金の管理方法を考えましょう。

家計管理は、およそ次の3つのパターンが多いと思います。

1. 共有口座に夫婦それぞれの収入額に応じて負担金額を決める「金額分担派」
2. 項目別の支出を担当する「支出分担派」
3. 夫婦のどちらかが管理して、管理しない方は小遣い制度の「小遣い派」

前述の松井証券の「夫婦の家計管理事情に関する調査」では、妻が家計を管理している家庭が一番多く、45%でした。

専業主婦のご家庭でしたら、小遣い派が多いのは、わかりますが、この小遣い派は、あまりお勧めできません。

まず、管理している妻に負担がかかること。また、管理している妻の支出は、生活費の中に入ってしまうので、膨らみやすいのです。ママ友との豪華ランチ会で散財しているケースなどもあります。

Next: そして妻が管理している家庭で心配なのは「税金」の存在です。税金は、個人――

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