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トランプに二度目の奇跡はあるか?死亡率20%から生還もバイデン優勢に=吉田繁治

再び猛威を振るうコロナウイルス

米国と欧州では感染数が再び増加しているので、パリでは全部のバーが、英国では全部の映画館が閉鎖されました。日本では、9月・10月のGoToキャンペーン参加の増加(今までで1,600万人)から、11月が感染拡大の月でしょうか。

WHOは、現在の世界の感染者は、7.8億人(全人口の10%)と推計しています。確認感染者は3,580万人ですから(10月6日)、その22倍。日本では8万5,739人(10月6日)なので、WHO推計を延長すれば188万人になります。

なぜか感染率が低いアジア圏

それにしても、インドを除くアジアで共通して、人口に対する感染率が欧米よりも1ケタ以上低いのはなぜか?

米国の確認感染数は人口3.2億人のうち745万人、確認感染率は2.3%です(1万人に対して230人)。

日本は、1.26億人の人口で、確認感染者数は8.6万人、感染率は0.07%と、米国の33分の1です(1万人に7人)。

小児が、結核のワクチンBCGの接種を行っているためだという推計がありましたが、医学的な理由は今もって明らかではありません。BCGは小児の結核を52%~74%は減らすとされています(厚労省)。

湿度が高くてカビが多く、発酵した食品(乳酸菌)の摂取が多い地域に、何らかの抗体をもって生活しているアジア人の体質が関係しているのかもしれません。

検証のない仮説は考えることができますが、科学や医学では「実験後」にしか原因を確定しません。しかし医学では人間が相手なので、実験が行いにくいのです。

ワクチン完成には5年かかる?

医薬でも、偽薬と試験薬を与えた患者グループの経過(短期、長期)を統計的に処理し、「一定率以上の効果があるものを有効」と認定します。

トランプが11月にはできると勝手に述べている、ワクチンの治験は、効果と副作用(ワクチンでは副反応)の検証には、多くの治験が必要なため、5年から7年はかかるとされています。

ワクチンは、医薬よりはるかに多数に投与するので、副反応と1%の罹患が問題になるからです。

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