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コロナ禍で中年サラリーマンの淘汰が加速。解禁進む「副業」で生き残る方法=俣野成敏

「何もない」状態からどうやって副業を始める?

とはいえ、個人事業主になるということは、「仕事をくれる上司がいない」ということであり、「顧客もいない」「商品もない」「自分の何をウリにすればいいのかわからない」といった状態になります。

このような“ないない尽くし”の状態から、どのようにして副業を始めていけばいいのでしょうか?

人は、それぞれ持っているモノが違いますから、万人に「これがいい」と当てはまる方法はありません。

ですから、最初から可能性を1つに絞らないほうがいいと思います。いくつか副業候補がある段階で試行錯誤し、周りの反応を見ながら絞っていくようにします。

個人事業主になりたての頃は、事業にも不慣れですから、修行も兼ねて仕事を進めることになるでしょう。

最初から手元の資金を使って大きな仕入れをしたり、アルバイトを雇ったりすることはオススメできません。むしろ、この時期にしっかりと修行をしておくことで、後々、事業を拡大する際に経験が活きてきます。

個人事業のスタートは、試行錯誤の時期だと考え、「自分の時間はかけてもお金はなるべくかけない」ことを基本戦略にしてください。

お金をかけるのは、ある程度、顧客も付いて、事業の拡大を検討できる段階になってからでも遅くはありません。

早めに事業を軌道に乗せるコツとは、フィードバックを受けることです。フィードバックは、顧客から受けるのが一番ですが、顧客が少ないとか、「事業を始めたばかりで顧客を不安にさせたくない」などの状況も考えられます。

私が開講している副業オンラインアカデミーでは、受講されている方には個別でフィードバックを行なっています。初めての事業でわからないことが多い方にとっては、相談できる場所があるだけでも、安心材料になるのではないかと思います。

当メルマガ読者の方は、私の公式HPに掲載されているセミナーを無料で受講できる特典をお付けしています。

得意なことで独立を果たすまでの“軌跡”

それでは、「個人事業の始め方」の実例をお話ししたいと思います。当メルマガのベースにもなっている拙著『サラリーマンを「副業」にしよう「給料袋」もう1つ増やす方法、教えます』の中にも登場いただいた大木英恵さんです。

大木さんは現在、主に中小企業や個人事業主を対象に事務全般の受注、秘書代行、事務改善のコンサルティング業務などをされています。

もともと世の中には、事務ができる人はたくさんいます。だとしたら、「事務で独立して稼げる人」というのは、他の人と何が違うのでしょうか?

大木さんが個人事業を始めるキッカケとなった初めてのお客さんは、高校の友人がやっていた社会人バンドのメンバーの1人でした。つまり友人です。発端は、東日本大震災後に、大木さんが転職活動をしていた時のこと。その方と「平日の昼間にランチをしよう」という話になりました。

2人でランチをしていた際に、話題はお互いの近況報告になりました。大木さんが「転職活動中だ」というと、「どんな仕事を探しているの?」と相手。大木さんが自分のできる仕事を話したところ、「じゃあ、仕事が決まるまでの間、ウチを手伝ってよ」という話になりました。友人は、デザイン事務所を経営している社長だったのです。

でも、そもそも事務の外注とはどうやって受ければいいのでしょうか?伝票1枚を処理するごとの金額なのか?それとも、時給換算なのでしょうか?

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