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コロナ・円安・資源高騰の三重苦で企業倒産ラッシュへ。来たる大失業時代をサラリーマンが生き抜く術は?=俣野成敏

コロナ第7波に突入し、さらに円安・資源高騰の影響を受けて近く企業倒産が本格化する恐れがあります。サラリーマンの大失業時代が訪れようとしている今、個人はどう生活を守ればよいのでしょうか?(俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編

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※本記事は有料メルマガ『俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編』2022年7月25日号の一部抜粋です。続編にご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:俣野成敏(またのなるとし)
リストラと同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。年商14億円の企業に育てる。33歳で東証一部上場グループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。2012年独立。フランチャイズオーナーや投資家として活動。サラリーマン時代に副業で出版した『プロフェッショナルサラリーマン』でビジネス書作家デビュー。「仕事術」「お金」「コンディション」「副業」などテーマは多岐にわたり、異分野で10万部超えを3度達成。著者累計は49万部。これからは、サラリーマンでも副業やお金の知識向上が不可欠と実感し、啓蒙に尽力している。ビジネス誌やwebメディア掲載実績多数。『まぐまぐ大賞』を6年連続受賞。

「私たちは雇用環境の悪化にどう対処すれば良いのか?」

最近、新型コロナウイルスの感染拡大が第7波に入ったと言われています。いつ終わるともしれないコロナ禍に、長引く戦争と物価上昇。

この状態が続けば、近いうちに企業の倒産が本格化するかもしれません。

今回は、海外金融の専門家・織田耕平さんをゲストにお呼びしています。織田さんと「今後やってくる未来とどう向き合うべきなのか?」について考えてみたいと思います(本特集は会話形式でお送りいたします)。

プロフィール:織田耕平(おりた こうへい)
国内の大手精密機械メーカー海外営業部に配属され、東南アジア・オセアニア地区のセールスマネジャーとして国際ビジネスの現場で経験を積んだ後、国内証券会社に転職。超富裕層を相手に、プライベートバンカーとして個人・法人の資産形成から事業承継に至るまでを一手に引き受ける。そこで航空機を用いた資産運用法と、それによる高い節税効果に気づき、航空機専門商社・リース会社に転職する。各業界を比較検討した結果、「これまでの経験すべてを活かせる場として、海外金融業界で生きていく」決意を胸に、2015年4月に起業。シンガポールにてJIFPA(S)PTE LTDを立ち上げる。現在は、JIFPASのCEOにて海外不動産コーディネーター、シンガポール富裕層へのコンサルティング、金融機関向けに金融商品の開発等を手がけている。

※本記事は、織田さんへの取材をもとに、筆者(俣野)が適宜内容を補って執筆しています。

この30年、サラリーマンの給料は上がっていない

俣野:コロナ禍も3年目に入り、ウクライナ危機に端を発した円安や原材料高など、ビジネス環境は厳しさを増しています。これから秋にかけて、体力のない中小企業を中心に、倒産する企業が増加するのではないかと見られています。

日本にも、大失業時代が到来するのでしょうか。

織田:円安や原材料高による影響は、これからが正念場だと思います。何らかの形で原料高を克服できなければ、力のない中小零細企業から倒れていく事態になることは、容易に想像できます。

日本の雇用のおよそ7割は、中小企業が生み出しています。もし、中小で倒産の連鎖が起きてしまったら、巷に失業者が溢れる事態になる可能性は十分あります。

俣野:現在の原材料高によるインフレは、日本に限らず世界中で起きている現象です。ただ、他国との大きな違いは、賃金が上がらない点です。

日本では、バブル崩壊後の1990年代後半から現在に至るまで、サラリーマン給与は年収400万円台を上下する状態が続きました。個人的には、ここが1番の問題だと考えているのですが、いかがでしょうか。

織田:確かに、正社員の給与は上がっていないのですが、代わりにパート・アルバイトなど非正規雇用の時給は、思った以上に上がっているのではないかと思います。

Next: 非正規雇用が増大。この先の未来は「我慢」だけでは乗り越えられない

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