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ドル円144円台に突入。次なる壁は147円、中長期では160円台の可能性も浮上。相場の歴史サイクルが語る円安トレンド=菅下清廣

ドル円は140円を超え、144円台の円安となりました。ド歴史サイクルを振り返ると次の壁は147円。中長期は160円~170円も予想されます。しかし、想定外の黒田声明などあれば、一気に円高転換になるでしょう。今の波乱の相場で儲けるのは至難の技です。
(『菅下清廣の”波動からみる未来予測”』菅下清廣)

【関連】死ぬまで働かされる人生から脱出!「経済の千里眼」菅下清廣氏の新著紹介

※本記事は『菅下清廣の”波動からみる未来予測”』2022年9月5日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:菅下清廣(すぎした きよひろ)
国際金融コンサルタント、投資家、経済評論家、スガシタパートナーズ株式会社代表取締役、立命館アジア太平洋大学学長特別顧問。ウォール街での経験を生かした独自の視点で相場を先読みし、日本と世界経済の未来を次々と的中させてきた「富のスペシャリスト」として名を馳せている。「経済の千里眼」との異名も。著書に『今こそ「お金」の教養を身につけなさい』ほか多数。

ドル円相場の歴史サイクル

ドル円はついに1ドル144円台超えてきました

年初から大円安時代到来を予想してはいました。

スガシタボイス会員の皆さんには、125円の壁を突破して、円安トレンドが加速。次の目標値は135円、その先には1998年8月の147円という目標が見えてくるというメッセージを送っています。

ただ、円ドル相場の歴史のサイクルを見ると、1971年8月15日のニクソン・ショックの後、スミソニアン体制でドルの価値は1ドル360円から308円に切り下げられた。

この体制は続かず1973年から主要国は変動相場制へと変更する。1973年2月14日から変動相場制に移行。

1982年の円の安値269円が変動相場制移行後の円ドル相場の黎明期、混沌とした時代の円の底値と見れば、そこから一貫して円高時代が到来。

2011年3月17日に1ドル75円台で大円高時代がピークアウト。

この円高相場が今反転して大円安時代が始まっている。

中長期トレンドでは160~170円

前述の変動相場制移行後の円の安値269円から、円高ピークアウトの75円までの3分の1戻しがピッタリ140円なのです。

なのでこの140円が当面の壁になります。

もしこの140円の壁を突破すれば、1998年の147円近辺を短期サイクルでは目指すことになりますが、中・長期トレンドでは半値戻しの160~170円近辺をめざすというのが相場の波動です。

しかし140円を超えてさらなる円安が進行すれば、さすがに、日銀もなんらかの対策を打ち出してくる可能性があります。

今後の日銀の政策決定会合の動き、黒田日銀総裁の声明などに要注意です。

大きく損をしないを心がける

さて、2月14日にロシアがウクライナに侵攻して以来、世界のマーケットは大揺れが続いています。

それに加えて、欧米ではインフレ率が急上昇。

FRB(米連邦準備制度理事会)をはじめとして、欧米の中央銀行は金融引き締め、利上げに向かっています。

その中で、今のところ日銀がただひとり大規模金融緩和を続けているので円安が進行しているわけですが、この円安メリットで日本経済がデフレを脱却して、企業業績が改善されるかどうか、まずは、各主要企業の業績動向に注目。

過去の2020年のコロナショックでは、私は、狙い目の株を買うチャンスと解説してきましたが、今回もウクライナショック、FRBショックは、インフレ関連株や昨年11月以来、売り込まれているグロース、成長株などの買いチャンスが到来しているのではないかと市場を注視しています。

年初にウォール街の当り屋、ダブルライン・キャピタルの創業者で大富豪のジェフリー・ガンドラックがFRBの利上げ、金融引き締めで2022年の米国株式市場は嵐の中の小船のように揺れるだろうと予測していましたが、まさにそのような展開となっています。

なので、今年は株式投資で大きく儲けるのは至難のワザです。

むしろ大きく損しないことを心がけるべきです。

そして次の上昇相場に備える時です。

Next: 黒田声明が出れば、年末に向けて一気に円高転換

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