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本気で争いだしたアメリカとイラン。景気サイクルが示す戦闘開始の兆候=児島康孝

今年11月に「イランの原油輸出」は止まる

アメリカの「イラン原油の禁輸」政策が進めば、今年11月頃には、イランの原油が実際に輸出できなくなります。

日本のメガバンクでもアメリカの金融制裁を恐れて、イランの原油輸出の決済業務から撤退し始めています。

従来のまま、日本の銀行がイランの原油の決済をしていると、アメリカからペナルティを受け、国際金融業務から事実上の排除となる可能性があるためです。

銀行が決済をやめれば、イランの原油輸出は事実上ストップします。

最近のイランの対応をみますと、今年11月頃から、イラン産原油の禁輸が現実化しそうなことが伺えます。

イランの成長を阻止したいイスラエル

イスラエルと連携するトランプ大統領は、イランの現状について、イスラエルから連絡を受けているのでしょう。

イランが国際社会に復帰して経済力を強化すると、イランはますます中東の経済・軍事大国としての地位を確立することになります。

イランには潜在的な力があり、今後も経済成長を進めると、イスラエルが及ばないところまで行きます。イスラエルはこれを危惧しているのです。

つまりイスラエルは、このあたりでイランの経済成長にストップをかけたいわけです。

オバマ前大統領やEUは、イランとの関係改善を進めていました。その間に、イランはどんどん強くなってきていたのです。

イスラエルとイランはお互いに今後の「存続」がかかっていますから、必死であり、本気です。

そして、イスラエルを助けるアメリカも、本気モードになっているということです。

Next: 事実、超長期景気サイクルの波に合わせて戦争が起きてきた

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