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トルコは序章に過ぎないのか? 強いドルが巻き起こす新興国「通貨危機」=児島康孝

強いドルが引き起こす新興国の通貨危機。今回はトルコが象徴的です。そして以前も紹介した「あの現象」が起きています。外国人客によるブランド品の爆買いです。(『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』児島康孝)

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アジア通貨危機の再来か…。トルコリラ安で外国人客が爆買いへ

トルコの高級ブランド店に外国人客が殺到

強いドルが引き起こす新興国の通貨危機。ついに、通貨危機の際の「ある現象」がトルコで起きました…。

ロイター通信は8月13日、「トルコリラ安で外国客が爆買い、大統領はおもてなし呼びかけ」という記事を公開し、高級ブランド店に外国人の買い物客が殺到している様子を報じています。

このメカニズムは、以前にも当メルマガでご紹介した通りです(下記記事を参照)。

【関連】この感じは1997年の再来か…強すぎる米ドルが呼び込む「アジア通貨危機」=児島康孝

これは、アジア通貨危機と同じ現象ですね。

通貨危機で、通貨が暴落し、バッグやアクセサリーなどのブランド品が相対的に大幅安になるのです。

セリング・クライマックス付近か

そして、こうしたニュースが出るタイミングは、通貨危機の「セリング・クライマックス」付近で、あることが多いです。

つまり、トルコリラには依然としてリスクはあるものの、ここから全力でトルコリラを売ると、急速に反転して、損失を被る可能性もかなり出てくるというタイミングです。

ヨーロッパやアジアでは、買い物に「国境感覚」は薄く、買い物をするにもお得な国に出かけて行きます。

日本で例えるなら、北海道や九州が安いのでちょっと飛行機に乗って買いに出かける、ぐらいの感覚ですね。

ヨーロッパの人たちは、毎週のように「外国旅行」しています。シンガポールの人たちも、かんたんにマレーシア側に買い物に出かけます。

こうした中で、通貨安で「大バーゲン」状態の高級ブランド品が、爆売れするわけです。

Next: これはアジア通貨危機の再来なのか? よく見ると様子が違う…

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