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日本の携帯電話料金は高すぎるのか? 菅官房長官「4割下げる余地」の波紋=久保田博幸

アベノミクスに効果はあったのか

アベノミクスとはいったい何であったのか。我々はあらためてそれを考えることも必要ではなかろうか。

アベノミクスは効果があったという人も多いが、海外要因を除いた国内要因だけでみて、果たして日銀による大量の資金供給がダイレクトな効果を生み出したといえるのか

むろん、そういう環境のお膳立てをしたとの見方はできる。それが本来の金融政策の効果であるからだが、それ以上の効果が果たしてあったのか。

「格安スマホ」も選べる時代

菅官房長官の携帯料金の引き下げ発言については、どれだけ現状を理解されているのかという疑問もある。

すでに格安スマホというものも出ており、大手キャリアでも割安プランもある。

中古市場も以前よりは整備されている。安く済まそうとすれば、それは可能である。それはあくまで国民の選択によるものである。

政府は高級スマホを買い控えて欲しいのか?

そもそも日本で携帯料金が高い要因は、現在では10万円台となっているiPhoneなど新品のスマートホンの価格が高すぎることに理由があるのではなかろうか。

特に日本では新型iPhoneの人気が高く、10万円もの製品を2年ごとに買い換えるとなれば、その負担は大きい。

大手キャリアはその負担が軽減されたかのように、通話料金にスマホ価格を組み込むかたちで高い料金体系にせざるをえない面もあるのではなかろうか。

そうであれば、携帯会社ではなく、国民に対して「新品の高級スマホは買い控えて欲しい」ということになってしまうのではないかと思うのだが。

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・日本の携帯電話料金は高すぎるのか(8/28)
・物価指数を金融政策の羅針盤とするのに疑問を呈したパウエル議長(8/27)
・来年のECB総裁人事の行方はやや不透明(8/24)
・ベネズエラのハイプーインフレによる影響(8/23)
・異次元緩和への対案、そもそも2%の物価目標はいらない(8/22)
・トランプ大統領が利上げに不満表明(8/21)
・今年は注目度の低いジャクソンホール(8/17)
・ロシアは米国債保有国のランク外に(8/16)
・日銀の政策調整で個人向け国債の利子が上がった(8/14)
・トルコリラの下落が金融市場のリスク要因に(8/13)
・日本国債が急落した1998年の運用部ショックの背景(8/10)
・日銀の政策修正を睨んでの大規模な国債の空売り(8/9)
・ある程度の弾力性を回復した日銀の金融政策(8/8)
・原油先物価格は70ドル近辺で落ち着きどころを探る(8/7)
・鷹さん鳩さんによる日銀の新たな政策解説(8/6)
・日銀の政策変更を受けて住宅ローン金利はどう動くのか(8/2)
・今回、日銀は金融政策を修正したのか、それとも変更(8/1)
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7月配信分
・日銀は小さいながらも大きな一歩を踏み出すか(7/31)
・指し値オペ水準が0.10%と0.11%から修正された理由(7/30)
・ECBの正常化プロセスに変化なし(7/27)
・日銀の緩和策の柔軟化の内容を予想してみた(7/26)
・6月の公社債売買高より投資家動向を探る(7/25)
・日銀の緩和柔軟化策による株式市場などへの影響(7/24)
・日銀の柔軟化観測の背景を邪推してみた(7/23)
・トランプ大統領がFRBの利上げを牽制?(7/20)
・米国の中間選挙の行方が金融市場にも影響か(7/19)
・日経平均は年初水準を回復、調整は終了か(7/18)
・株やドル円、原油価格などの先行きを値動きから占ってみた(7/17)
・円安が進行する不思議(7/13)
・日銀は異次元緩和による副作用の軽減策を検討か(7/12)
・国内投資家は5月に米国債主体に外債を売り越しに(7/11)
・英国の外相辞任でも英国市場は動揺せず(7/10)
・米長期金利はこのまま低迷し、3%台回復は遠のくのか(7/9)
・日銀の異次元緩和は神の領域を侵したものなのか(7/6)
・中国でのスマホ決済からみた日本のキャッシュレス化に必要なこと(7/5)
・住宅ローンは変動型にすべきか固定型にすべきか、それは日銀次第!(7/4)
・マネタリーベースの月末残が500兆円超え、さらに増やす意味はあるのか(7/3)
・米国は今頃になって物価目標を達成(7/3)
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6月配信分
・日本の国債市場の機能低下に対する市場からの悲痛な声(6/29)
・日銀は異次元緩和の副作用を意識、政策の微調整はあるのか(6/28)
・昨年度末時点での日本国債の保有者(6/27)
・株式市場を動揺させるトランプ・トラップ(6/26)
・日銀はコミットメントよりも副作用を注視すべき(6/25)
・日本国債の動かなさが、半端ない(6/22)
・ワールドカップの優勝国予想と物価予想の違い(6/21)
・アマゾンが日本の物価を引き下げている?(6/20)
・4月のロシアによる米国債の保有高が前月から半減したのは政治目的なのか(6/19)
・欧米の中央銀行が出口に向かうなか、日銀だけが出口に向かえないのは何故なのか(6/18)
・ECBは年内の資産買入停止を決定、利上げは慎重に(6/15)
・日本の国債市場が静かな悲鳴を上げている(6/14)
・米国の物価動向とFRBの利上げペース(6/13)
・歴史的な米朝首脳会談を前に市場ではリスク選好の動きが進む(6/12)
・4月に日本の投資家はスペインやイタリアの債券を買い越しに(6/11)
・キャッシュレス化に向けて経済産業省が動く(6/8)
・金融市場の動きは何を見て、どのように判断すべきなのか(6/7)
・AIを使って株や為替の動きを予測するのは可能なのか(6/6)
・6月の米国の利上げは確実視、今年は何回利上げするのか(6/5)
・イタリア次期首相は大学教授のジュセッペ・コンテ氏(6/4)
・日銀の国債買入減額にも関わらず円安が進行(6/1)
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5月配信分
・イタリアの政局の行方がユーロにとっても不安要因に(5/31)
・イタリアの長期金利が急上昇、市場動向を見極める必要も(5/30)
・原油先物価格はピークアウトしたのか(5/29)
・欧州リスクが再燃か? イタリアとスペインに火(5/28)
・米朝首脳会談の中止による市場への影響(5/25)
・4月に都銀は超長期国債を大量売り越し、期初の売りか(5/24)
・バンクペイはキャッシュレス化への本命か(5/23)
・イタリアの政府紙幣(mini-BOT)発行構想は、かなり危険な構想(5/22)
・ドル円は113円、米長期金利は4%、原油先物は80ドルに向けて上昇か(5/21)
・3月に中国は米国債保有高を増加させていた(5/18)
・イタリアが政府債務を帳消しにするようECBに要請?(5/17)
・ドル円は110円、米長期金利は3%の節目を上抜けた。今後の動きと円債への影響(5/16)
・機能停止状態に陥りつつある日本の債券市場(5/15)
・ドル円は110円の壁を突破できるのか(5/14)
・国の借金は過去最高を更新、国債のアラート機能は停止中(5/11)
・日銀が金利を上げれば金融機関は打撃を受けるのか(5/10)
・ポンペオ米国務長官の動向が米国債利回りやドル円に影響、イランや北朝鮮問題に関わるキーパーソンか(5/9)
・原油先物が70ドル突破、80ドル台へ押し上げも(5/8)
・金融政策に関する情報発信のあり方(5/7)
・国債の決済T+1が始動、これにより日銀の国債買入がさらにスムーズに(5/2)
・日銀が物価目標達成時期の表記を削除したのは何故か(5/1)
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4月配信分
・北朝鮮リスクの後退で、リスク回避の巻き戻しが強まるか(4/27)
・米長期金利が3%台乗せ、いずれ4%も視野か(4/26)
・今年度最初の日銀の決定会合や国債買入の行方(4/25)
・米長期金利は3%に接近、ドル円は108円の節目突破(4/24)
・3月も海外投資家が日本国債を大量買い越し(4/23)
・欧米主体に世界的に長期金利が上昇、その背景とは(4/20)
・ドル円がここにきての反発してきた理由(4/19)
・デジタル通貨を中央銀行が発行すべきなのか(4/18)
・トランプ大統領はFRB副議長にクラリダ氏を指名(4/17)
・シリアへのミサイル攻撃に対し市場は冷静に受け止める(4/16)
・トランプ大統領に振り回される米国市場、いつまで続くのか(4/13)
・原油価格が3年ぶりの水準に上昇した要因とは(4/12)
・中国の習近平国家主席の発言で貿易摩擦懸念がひとまず後退(4/11)
・セブン-イレブンが独自のスマホ決済を導入するそうだが(4/10)
・日銀法改正から20年、新日銀法の目的を再確認すべき(4/9)
・米国株式市場に対して火に油を注ぐ、トランプ大統領(4/6)
・米国株式市場が乱高下した要因を探る(4/5)
・日銀の異次元緩和5周年、何が起きて今後はどうするのか(4/4)
・今年度の国債発行計画を再確認(4/3)
・日銀短観がピークアウトを示す(4/2)
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牛さん熊さんの本日の債券』2018年8月28日号より
※記事タイトル・リード文・本文見出しはMONEY VOICE編集部による

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