fbpx

あらゆる手帳術に挫折した筆者が1年で資産3億円を実現した『思考ノート術』=午堂登紀雄

なぜ巷で流行っている手帳術は続かないのか?

最大の問題は、私自身が非常に面倒くさがりな点が最も大きいようです。しかし、めんどうな方法は、鉄壁のような強い意志がなければ、やはり長続きはしないものです。

もちろん、そこまで自分を律することができる人が当然のように成功者になるのでしょうが、私のような普通の人間には不向きです。

例えば、カードにアイデアをメモする方法というのがありますが、カード自体がバラバラして、後から見直すのが面倒になってしまいます。また、それらを整理するのも面倒で、整理するだけで疲れてしまいます。何を隠そう、引っ越し前の私のキャビネットの中には、白紙のカードが無惨に転がっていました。

ルールや決めごとがあまりに多いものも長続きしません。ルールを覚える方が大変で、ルールに縛られると、肝心な中身をブラッシュアップしたり、思考を展開させたり、というどころではなくなってしまいます。

やはり何事もシンプルイズベスト。既存の手帳術やカード術では、後から見直しして、追加していくことが難しいものもありました。一度作ったらそれっきり、では、記憶の補助ツールに終わってしまいます。

また、人は日々いろいろな情報に触れて成長していくものですから、環境変化や自分自身の価値観の変化に柔軟に対応できるものが望ましいのですが、それがしにくいものも多いように感じます。これでは創造力を高めたり、何度も見返してアイデアをふくらませたりするという、本来ノートに書くことの楽しみや効果が期待できません。

ダイエットや英語学習でも同じですが、効果が実感できるとか、やっていて楽しいというものでないと、なかなか長続きはしないでしょう。

また、手帳など限られたスペースの中では、書けることに限界があります

発想を拡散して収束させたり、問題点から課題を抽出し、原因を深掘りして真の原因を探したり、それら課題に対する解決策を展開していったりするには、書ききれず、手帳のスペースに発想が限定されてしまいます

日記ほか、あらゆるノート術に挫折してきた…

キーワードのみを書きとめる方法もあります。しかし、時間が経つと、その背景やシチュエーションをきれいさっぱり忘れてしまい、なぜこのキーワードを書きとめたのか、なぜこのキーワードに惹かれたのか、このキーワードがどういう意味を持つのかさえも忘れてしまいます。

差し替えや追加ができるバイブル手帳もうまく使えば素晴らしい効果を発揮できるのかもしれませんが、手帳自体が重くかさばり、持ち歩くのには非常に面倒です。重くなったりかさばったりするものはできるだけ避けたい。それに、常に予備のリフィルを用意して持ち歩かないといけないというところも面倒です。

そして日記。これも長続きしないことの代名詞です。3日坊主とはよく言ったもので、私は本当に3日で挫折しました。

なぜ挫折するのかというと、サラリーマン時代の私には、ほぼ毎日同じような生活なので、これといって書くことがありません(笑)。1日が終わり、「さあ、日記を書くぞ」とペンをとったのはいいものの、「今日は何があったっけ?」と書くことに困ってしまいます。

仕事に忙殺されて1日が終わると、仕事のこと以外は何も思い出せないですし、その都度その都度書いているわけではないので、日々感じているはずのことを忘れてしまっているのです。そして、「昨日と同じ」なんていう、笑えないコメントを記してしまう。そんなことが続くと、書くことが義務になってしまい、つらくなり、だんだんと書かなくなってしまうのです。

もちろん、上記の方法や手法を否定するわけではなく、どの方法も自分のものとしてうまく活用していけば、きっと素晴らしいツールになると思います。

しかし、性格や生活習慣の違いもあると思いますが、私個人としてはなかなか使いこなせなかったのです。そのため自分自身で方法を考えるしかなかく、そんな試行錯誤の中から生まれたのが、この思考ノートなのです。

Next: 思考ノートとは何か? 単純だから続いて、劇的な効果が出る

1 2 3 4 5
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー