加盟店探しに四苦八苦、おしなり商店街での現状報告
このおしなり商店街では、スカイツリーは顔を上げればすぐ上に見えるほど近くにありますが、加盟店がどこにあるかはなかなかわかりませんでした。
アプリを開いてみると、加盟店検索のページもあって、地図上にたくさんの加盟店が掲載されています。ちょうど、その店(レストラン)のスタッフが店を開けようとしていたので、「PayPayは使えますか」と聞いたところ、「それは何だい」との答えなので、「だめだな」と思いました。
また次に聞いた店でも「わからない」との返事。いろいろな業種の店があるけれども、加盟店になっているところは実際は少ないようでした。
これでは埒があかないと思ったので、通りを渡って向かいの店を攻めることにしました。すると偶然にも最初に当たったパン屋がPayPayの加盟店でした。
下町の老舗パン屋でPayPayが使えた
「K」という店は焼きたてパンと手作りケーキの店でした。中年の小柄な娘さんとそのご両親の3人で切り盛りされているようでした。下町の老舗のパン屋さんで、昭和の雰囲気が色濃く残っていました。
「PayPay使えますか」開口一番に聞いたところ、「大丈夫ですよ。もう5人の皆さんに使っていただきました」と娘さんは、笑っていいました。
「あーこれで何とかなるだろう」と私はほっとしました。確かにレジの横にQRのついたPOPが立っていました。ガラス戸にはPayPayのステッカーも貼ってありました。受け入れ体制万全です。
しかし、その前に、まずは、買うものを決めないといけません。「何かおいしいものありますか」私はおすすめを聞きました。
「これですよ、おいしいよ」と娘さんがすすめてくれたのが、いかフライパン(220円)。確かに美味しそうでした。揚げたてのイカをコッペパンに挟んだオリジナルの一品でした。とてもいい匂いがしたので、「じゃあ、それで」というと、娘さんがすぐにパンを包んでくれました。
「ユーザースキャン」の使い勝手は?
それから、ポケットからスマホを出そうとしていると、「じゃあ、QRを読みますかね。スキャンしてもらえばいいんですよ」と言われたので、「あー、そうか」と思いました。
ユーザースキャンの店だったのです(ユーザースキャンとは、こちらが店の用意するQRコードをスマホで読み取るタイプのことです。よくニュースでも、中国の屋台でQRコード決済している様子を映しています。皆がQRコードを印刷した紙をめがけてスマホを掲げている、あれです)。
「これはいいぞ」と私は思いました。これまでQRコード決済の取材をするたびに、いつもストアスキャンの店でしたから不満だったのです(ストアスキャンとは、店の人がこちらのバーコードを読み取るタイプのことです)。私にとってはユーザースキャンこそやってみたい方式でしたから、これはチャンスだと思ったのです。
早速スマホのアプリを開き、その下のアイコンを押すとカメラモードに変わって、これでスキャンができます。POPのQRコードに狙いを定めてピント合わせて、スマホのシャッターを切るとスキャンが実行されました。