北朝鮮の非核化シナリオはもう決まっている
さて、首脳会談で合意をめざすポイントなどを話し合うため、米国のビーガン北朝鮮担当特別代表は6日、ソウル近郊の烏山米空軍基地から空路で平壌入りしました。
そして、新たな交渉相手である金革哲氏と協議に臨んだもようです。
協議の焦点は北朝鮮の非核化措置をどれだけ具体化できるかとメディアは書き立てますが、すでにいろいろなルートで、話は進んでいます。
あの大きい体のポンぺオ国務長官が、CIA長官時代に何度も北朝鮮に隠密に訪問し、米朝首脳会談に向けたお膳立てをしていたことを考えると、今回の話し合いはまさにイベント的ともいえるでしょう。
すでに、南北統一のプロセスと、その後の体制の工程表の作成に入っている可能性があります。
トランプの大逆転は起こるのか?
トランプ大統領としては、大統領選前にそこまでは仕上げたいところでしょう。そして、それを成果に大統領選を戦い、大逆転を狙いたいところです。
しかし、米国の上層部が最後、この問題をどう片付けるのか次第です。ちゃぶ台返しもあるかもしれません。まだまだ予断を許さないでしょう。
昨年6月のシンガポールでの首脳会談で署名した共同声明は「朝鮮半島の完全な非核化」を謳っていましたが、手順や時期には一切触れていません。
これも、演出するには好都合です。いくらでもシナリオを修正する余地があるからです。台本といってもよいでしょう。
トランプ大統領は、金委員長が会談でミサイル関連施設を破壊すると約束したとしていますが、双方の主張の隔たりを埋めなかったため、その後の交渉は停滞しています。停滞していることにしている、といった方が正しいでしょう。
とにかく、メディア報道を事態の本質をよく理解したうえで、この材料を扱うことをお勧めします。
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『江守哲の「ニュースの哲人」〜日本で報道されない本当の国際情勢と次のシナリオ』(2019年2月8日号)より一部抜粋
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