持ち家でも賃貸でもかかる金額は同じくらいですが、現役時代と老後では状況が変わってきます。老後のことを考えて、いまのうちからベストな方法を考えましょう。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
老後の住宅費用には、実質2,880万円以上が必要
老後のマイホームを考えていますか?
マイホームは、持ち家でも、賃貸でもトータルで考えると同じくらいお金がかかります。
なので、現役時代は持ち家でも賃貸でも良いのですがマイホームは、老後のことまで考えて欲しいのです。
老後の生活費の平均として家計調査の高齢夫婦世帯は27万円となっています。
なので、この27万円を根拠に老後資金を計算するのは、要注意です。
家計調査では、9割りの人が持ち家で住宅費は平均で月1万5,000円しかかかっていないのです。
老後も賃貸だとすると、家賃10万円としたら家計調査よりも8万円強余計にかかるということ。
8万円で老後を30年と考えると2,880万円以上必要になるということです。
老後のマイホームは3パターンある
老後のマイホームについての考え方は何パターンかあると思います。
- 50歳までに15年ローンで2,880万円くらいのマイホームを購入する。
- 毎月10万円を15年年利5%を目指す運用で50歳から15年間、積立投資信託をして不足分の2,880万円を貯める。
- 立地の良いところに6,000万円で戸建を買い自分で10年間住みながらリフォーム。その後マイホームを賃貸にして、残りの住宅ローンの返済と地方に移り住んだ家賃をまかなう。
(1)の場合、頭金が500万円と退職金で繰上げ返済するというリスクがあります。
(2)の場合は、一番お金はかかりませんが年利5%キープできないといけません。
(3)が一番リスクは高いですが、良い物件を選べばリッチに暮らせそうです。
ちなみに、首都圏マイホーム2,880万円で検索したところ候補の物件は、八王子でした。
我が家は3)を実践中です。
ローンは50歳前半で組むのがギリギリです。老後おひとり様になる可能性の方もマイホームを考えておいてくださいね。
『教育貧困にならないために』(2019年3月27日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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