国際事件によくあること
これは、サウジ人記者のカショギ氏がトルコで殺害されたとされる事件でも同じです。事実は表に出てきません。実際にカショギ氏が殺害されたかどうかもわかりません。おそらく、フセイン大統領と同じパターンであるところに移送されているのではないかと思われます。もちろん、その場合には生存していることになります。
結局、金正男氏殺害疑惑の事件は当初、マレーシアの検察当局が死刑が適用される殺人罪で女性2人を起訴し、他に指示役とみられる北朝鮮国籍の男4人の関与も指摘していましたが、4人は事件直後に出国してしまいました。
そして、事件の「黒幕」が不在の公判で、真相の究明ななされないまま、幕を閉じたことになります。
この公判では、3月11日にインドネシア人女性への殺人罪での起訴が取り下げられました。
検察側は理由を明らかにしませんでしたが、インドネシア政府が謝意を込め、「水面下でマレーシア側と交渉を重ねていた」と明かし、起訴取り下げがマレーシアの政治判断だったと世界に暴露されてしまいました。
なんともお粗末な結末です。もちろん、インドネシア側だけの依頼ということはあり得ません。国際秩序の中での大所・高所からの判断です。
このようなことは、国際的な事件ではよくあることです。その背後には、きわめて大きな組織が動いていることを理解しておく必要があるのかもしれません。
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『江守哲の「ニュースの哲人」〜日本で報道されない本当の国際情勢と次のシナリオ』(2019年4月12日号)より一部抜粋
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