日経平均は上昇トレンドの上昇局面。売りポジへの変更は、2万3,250円を終値で割り込むこと――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新分析をお届けします。(『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』)
※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2020年2月9日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。
ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている
黄金比率で読み解く、日経平均、NYダウ、ナスダックの見通し
日経平均株価 驚異の粘り
先週のレポートでは、C点に注目した。ペンタゴンのど真ん中の時間帯にあたるC点を通過することで新しい動きが出るのか否かがポイントになったからだ。しかも、C点は中心点でもあることから、C点の上方を通過したことで「下値は限定的」とも考えられたからだ。実際には、終値ベースで見ても大きく下落することはなく、逆に大きく反発し上値抵抗線BEラインおよびBFラインを越えて節目のAFラインに到達した。
次の注目日は2月10日前後である。
A点水準:約23,850円
B点水準:約23,300円
C点水準:約22,750円
D点水準:約22,250円
E点水準:約22,900円
今週のポイントは、このまま高値を試すことになるのかということである。
<あくまでも個人的見解>
AFラインに注目したい。上値抵抗線として位置しているAFラインを越えることが出来るのか否かは重要である。このAFラインを越えることが出来なければ、次第に上値は重たくなり再び下値を試す動きになっていこう。したがって、堅調な展開を維持するのであれば、AFラインを越えていくことが求められる。
<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの上昇局面である。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>(利益を保証するものではなく取扱いに注意)
現在は、買いポジション。
売りポジションへの変更は、23,250円を終値で割り込むことである。
<現在のシナリオ>
堅調な展開となっている。C点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯より上昇に転じている。上値抵抗線BEラインを越えてきている。また、下値支持線BFラインが控えているからだ。この場合、AFラインを越えて高値を窺う動きが期待出来よう。
<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性も残っている。上値抵抗線AFラインが控えている。週明けにD点が位置する時間帯を通過する。つまり、流れが変わる可能性がある。そして、ダブルトップが形成されているからだ。この場合、23,000円を試す動きになろう。