日銀の含み損失、3兆円から4兆円規模に拡大
日銀が保有する「日経平均型ETF」の損益分岐点は、黒田総裁が明らかにしているとおり、日経平均1万9,500円です。
アバウトに言って、日銀は30兆円規模で日経平均型ETFを買いこんでいますから、日経平均が買い値から1割下がり、1万7,500円前後で約3兆円の含み損失です。
現実はというと、今朝の状況ではさらに下の1万6,680円前後であるわけですから、少なめに計算しても、3兆円から4兆円規模の巨額な「含み損失」となります。
つまり、日銀が金融政策で景気を刺激するどころの話ではなくなっていて、日銀自体の巨額損失をどうするのか?という話になってきているわけです。
日銀はもう制御できない
これは、日経平均1万円割れで日銀が買うのならまだしも、2万円台で中央銀行が買うという、見かけを良くするためだけのおかしな「金融政策」が原因です。
日銀の失敗は、国民や国家を巻き込んで、大変な事態になろうとしています。日銀は、これでは制御不可能でしょう。
株価の見かけ上の持ち上げをやってきたわけですが、こうしたやり方は、壊滅的な事態を巻き起こします。
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『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』(2020年3月13日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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日本に影響を与えてきた欧米勢の勢力図が変化し、国際情勢も激変の時期を迎えています。トランプ政権の前の欧米勢力は、日本の1990年のバブル崩壊以降、日本の衰退を狙ってきました。超長期の経済サイクルである、コンドラチェフ・サイクルが、戦後最悪の大底でもあったことから、日本経済はデフレに陥り、低迷したままであったのです。ところが、トランプ政権の誕生以降、欧米勢の勢力は変化し、日本の今後も、大きく変わろうとしています。このメルマガでは、有料読者に限定して、ちょっと書きにくい話にも踏み込んで、欧米勢の動きをお伝えします。