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米国労働人口のなんと51.3%が働けぬ緊急事態。ロックダウン恐慌でGDP40%減へ=In Deep

GDPが一気に40%下落する?

アメリカだけではなく、どの国にしても「経済のV字回復の可能性はない」ですので、仮にいつか復活したとしても、相当な時間がかかるものとなってしまうのかもしれません。

なお、この失業やレイオフの数値などから、米ブルームバーグの経済分析チームは、「この失業状況は、アメリカの四半期GDPが実質約40%縮小するモデリングと一致する」と報告しています。

GDPが一気に40%下落する……。

こんなことを、ロックダウンを意図した当局者たちは想像していたのでしょうか。

このような、40%などという率でGDPが下がるとすれば、5年や10年で回復するのは不可能だと思われますけれど、すでに、リーマンショックなどまったく比較にならない数値となっているロックダウン・カタストロフは、失業率とGDPの落ち込みの数値だけからは、1930年代の大恐慌も、はるかに超えてきています。

過去の大恐慌を軽く超える大損害

1930年代の大恐慌は、みずほ証券の資料によれば、大恐慌の際のアメリカのGDPの縮小は、1929年から1933年のあいだで27%のGDPの縮小でした。しかし今回のロックダウン・カタストロフでは、最初の年にGDPが40%縮小する可能性があるのです。

大恐慌の時に、失業率が正常に戻るまで、どのくらいかかったかと見て見ますと、おおむね「12年以上」ですね。

「1910年-1960年のアメリカの失業率の推移」出典:世界恐慌 - Wikipedia

「1910年-1960年のアメリカの失業率の推移」出典:世界恐慌 – Wikipedia

大恐慌の時は、ニューヨーク株価の暴落から、4年かけて、失業率は少しずつ悪化していったのですが、今回のカタストロフでは、「たった2ヶ月で大恐慌をはるかに超える失業率を作り出した可能性がある」のです。

各国の当局者と指導者は、「大恐慌超え」を作り出そうとして、そして、本当にそれを作り出してしまった。もはや、大恐慌と比較もできない「人類史で最大の経済カタストロフ」を、こんなに短期間で作り出してしまったわけです。

「何をしたかったん?」と思う人がさすがに増えているのではないでしょうか。

Next: 大恐慌は、最初はアメリカから始まったものではありましたけれど――

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