「数字」は実は無力
皆さんもお仕事をしていて数字は用意できるけれど、「でなんなの?」という問いにぶつかってしまうことがあるでしょう。
例えば、会員登録数の日別推移を分析したところ、月曜日は少なく金曜日に増えることがわかった。ここまでは数字の力であり、ファクトです。
しかし、「でなんなの?」が私たちビジネスパーソンの仕事です。
「月曜日の数字を増やす」が答えなのか。
「金曜日にマーケティング策を行うのが効果的」が答えなのか。
「曜日による傾向なんてあって当たり前だから、それ以上でもそれ以下でもない」なのか。
「でなんなの?」の答えは数字が教えてくれるわけではない。人間が答えを出さないといけないんですね。
そう考えると、あらためて気づかされることがあります。
「数字」って、実は無力なんだな。
ということです。
リーダーが数字で語らない理由は?
別の視点での事例もお話しましょう。
いまコロナ禍にいる我々は、数字で語ることの大切さを痛感しています。特にリーダーが数字で語ることの重要性です。
なぜ自粛なのか。
どうなれば解除なのか。
どこに向かうのか。
それはなぜなのか。
国民が「数字」を求めます。
でも、肝心の「数字」が出てこない。
リーダーが「数字」で語らない。
なぜなんだろう。
手元に「数字」はきっとある。
にもかかわらず、答えが出せない。
はっきり示すことが怖いのかな。
数字が一人歩きするから?
先ほどの言葉が蘇ります。
まあ、ここは主題から外れるので深堀りはしません。
確かなことは、たとえ「数字」が手元にあったとしても、それを活用する側のメンタリティが間違ったものだと、「答えは見つからない」ということです。
やはり「数字」は無力なのです。
「数字=答え」ではありません。
「数字→答え」です。