年商12億円の飲食店なら、5,000万円の利益を出せれば立派
飲食業を営んでいて、月商1億円、年商で12億円規模の会社を事例にしたいと思います。
・月商500万円の店を20店舗展開している会社
・月商1,000万円規模のお店を12店舗展開している会社
ざっくりこんなイメージをしてください。
さて、年商12億円の会社でズバリいくら経常利益を出していたら立派かと言うと、5,000万円を出してたら立派です。
非上場のオーナー会社で会社に5,000万円の利益を残すとなると、大体同じ額か少し欠けるくらいの役員報酬と経費を使います。役員報酬で年間3,000万円、経費で1,000万円から2,000万円くらいです。つまり、それらが無ければ1億円の利益が出せる感じのスコアを作れれば、飲食店経営では立派です。
外食業界平均の経常利益率は、4%から5%です。
これは外食上場企業や帝国データーバンクや商工リサーチのインタビューをキチンと受けて数字を公開できる会社から出て来た根拠の数字であって、もちろんもっと高い利益率の会社もあれば、それより営業利益率の低い会社もたくさんあります。
店舗から上がる利益だけで見れば、1店舗のお店で月に1,000万円を売ったら5%と言わず、もっと利益が出るはずです。ただ本部経費や法定福利費など店舗以外にかかるコストがあって平均を取ると4~5%という数字になるわけですね。
家賃比率「売上の10%」で胸を張れる
で、次に利益の手前。経費の内訳で言うと、固定費で1番大きい「家賃」の比率は、大体売上対比で10%くらいです。家賃50万の物件で500万の月商があればまぁ立派で、10%を切ってくると周りに自慢したくなるお店になります。
「この店、家賃25万で500万円売ってんで!家賃比5%やで(ドヤっ)」みたいな会話は飲食店経営者同士ではよくあるやり取りです。
そんな飲食店オーナーでも、別の店では45万の家賃の店で300万の売上の店があったりします。家賃比15%です。
こんな感じで結局、組み合わされるので、家賃比率は10%くらいになるのです。
なので月商1億円だと、大体総額で1,000万円くらいの家賃が掛かっている計算になります。固定費で1番大きいのが家賃というのはわかりましたね。