極めて難しい判断を迫られる日銀
FOMCよりも半日早く結論を出さなければならない日銀の立場を考えると、政策判断は非常に難しいといわざるを得ません。
マイナス金利の深堀が銀行株を押し下げ、さらにそれが市場全体に波及するようだと、市場の方向性は決まったようなものでしょう。
市場関係者の間では、政策内容について様々な見方が出されています。
しかし、どれもこれもすでに聞き飽きた・読み飽きたものばかりであり、「だからどうした」といったものばかりです。
投資判断にはとても利用できるものではありません。所詮、机上の空論であり、実践には使えません。
そう考えると、やはり当日の決定内容とさらにその半日後のFOMCの結果を受けた市場動向をまずは確認することが賢明です。
今回はドンドン下値を切り下げる事態にはならないかもしれません。しかし、その場合でも、じわじわと締め付けられるような下げになるでしょう。一度戻してからの下げになれば、その後の下げはさらに大きくなりそうです。
いずれにしても、真に耐える時間帯に入ってきたことだけは確かです。この歴史的な局面をしっかりと収益化できるようにしておきたいところです。
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『江守哲の「投資の哲人」~ヘッジファンド投資戦略のすべて』(2016年9月19日号)より一部抜粋
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株式・為替・コモディティなどの独自の市場分析を踏まえ、常識・定説とは異なる投資戦略の考え方を読者と共有したいと思います。グローバル投資家やヘッジファンドの投資戦略の構築プロセスなどについてもお話します。さらに商社出身でコモディティの現物取引にも従事していた経験や、幅広い人脈から、面白いネタや裏話もご披露します。またマーケット関連だけでなく、野球を中心にスポーツネタやマーケットと野球・スポーツの共通性などについても触れてみたいと思います。