まとめ
<1>
歴史的にはS&P500はピーター・リンチ・チャートと足並みを揃えて動く(=株価は企業利益の15倍で動く)。
<2>
S&P500とピーター・リンチ・チャートは大きく乖離したとしても、概ね5~6年以内に収束する。
例1:戦後復興期に株価に企業利益が織り込まれていなかった ⇒ 1947年~1953年
例2:ドットコムバブルで株価が企業利益を無視して大幅に上昇した ⇒ 1995年~2000年
<3>
S&P500がピーター・リンチ・チャートをやや上回る状況では、長期にわたってその状況を維持する。
例:1958年から1972年の間はS&P500がピーター・リンチ・チャートを上回っています。しかし、大きく乖離していないので「調整」は入りません。
<4>
直近の2014年、2015年、2016年、2017年は、S&P500とピーター・リンチ・チャートの乖離が大きく広がってきた。歴史的には「大きく乖離する期間は長くても6年ぐらい」。そのため、調整が入りやすい状況だったと言える。
<5>
今がステージ3だった場合:2月の株価下落は一時的な調整で本格的な暴落はまだもう少し先になる
今がステージ4だった場合:このまま株価下落が長期間にわって続くことになる
現時点では、ステージ3なのかステージ4なのかは不明であるが、少なくともボーナスステージ(=ステージ2)はとうの昔に終わっている。よって、投資家は大幅な調整が近い将来、入っても文句は言えない状況にある。
『ウォーレン・バフェットに学ぶ!1分でわかる株式投資~雪ダルマ式に資産が増える52の教え~』(2018年2月23日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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