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「ゆとり新入社員」はどう育てる? おじさん達が理解すべき4つの特徴=午堂登紀雄

3. 努力しない、粘れない

特に今の20代によくみられる傾向で、彼らはちょっと残業が続いただけで「ブラック企業だ」と騒ぐ傾向があります。

ブラック企業に対する報道、そしてバッシングが後を絶ちませんから、彼らもちょっとしんどい扱いを受ければ、「ブラック企業だと言ってもいいいんだ」と思って自分を守ろうとします。

あるニュース記事では、20代の3人に1人は自分が勤めている会社を「ブラック」「どちらかというとブラック」と思っているそうです。

しかし、これもやむを得ないのです。

学校の先生はみな優しく、手取り足取り教えてくれた。でもそれは、学校・教師にとって、学生は客だからです。

また、学校で自己責任を迫られる場面は少ないですから、義務を果たさず権利を主張することに何の疑問も抱かないところがあります。

アルバイトの経験すらなければ、仕事をするという責任、対価として給料をもらうという責任を理解することなく、守られた世界しか知らずに来ていることになります。

部活などもやっていない(もしくは昔のように厳しくない)場合があるので、努力して能力を高めるという経験が少ない。「上達には努力が必要」ということを実感していない。自分に負荷をかけなければ、精神的にもスキル的にも、仕事の実力はつかないということが理解できない(運動部出身の社員のほうがガッツがあるのは、そういう経験も役立っているのかもしれません)。

<やりがいや納得感があれば、一生懸命に働く>

また、報酬や福利厚生といった待遇だけでは、今の彼らのモチベーションは維持することはできません。

バブル世代はたとえば収入アップを、氷河期世代は雇用の安定を優先する傾向があったかもしれません。

しかし今の若い世代は収入がそれほど上がらないことがわかっているし、欲しいものはたいてい持っているので、稼ぐことにそれほど貪欲ではありません。また、大変そうな上司を見ているので、昇格や昇進にもあまり興味はない

一方で、根はまじめなので、やりがいや納得感を得れば一生懸命働きます

「黙って言われたことをやれ」ではふてくされるだけ。いちいち面倒くさいなと思っても、仕事ひとつひとつの意味や理由を伝え、腹に落ちるように説明しなければなりません。そうやって仕事の意味、重要性、おもしろさを理解してもらう工夫が上司には必要なのです。

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