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バフェットは何を犠牲に成功した? 凡人がマネして億万長者になる方法(後編)=俣野成敏

【成功法則6:値段が高ければサービスも良い、とは限らない】

この名言を読んだ方は、おそらく「その通りだ」と思う反面、「そうは言っても『安かろう悪かろう』という言葉もあるし」とお感じになった部分もあったのではないでしょうか。

実はこの言葉は、それぞれ使っている場面が違います。たとえばあなたも普段の消費活動の中で、「安かろう悪かろう」を実感していることと思います。材料費が高くつけば、価格も高くなるのが普通です。

それに対して、投資の世界では「高いものが良いパフォーマンスを示す」とは限りません。価格は市場の動向によって上下し、人間心理も強く働きます。人は、他人が買っているものを見ると、つい「あれは良いものに違いない」と考えがちですが、投資でもそれが当てはまるとは限らず、むしろ逆の結果となることも度々あります。

バフェット氏は以前から「一般の投資家は、ヘッジファンドに高い手数料を払ってアクティブ投資を行うよりも、インデックス投資のほうが結局はパフォーマンスが高い」と発言しています。氏はそれを証明するために、2008年から10年間、S&P500連動型のインデックス投信と、ヘッジファンド会社の運用成績を調査したところ、インデックス投信が圧勝する結果になっています。

(※インデックス投資とは、ベンチマーク(指標)連動型で、人の判断を不要とするため手数料が安い。アクティブ投資とは、ファンドマネジャーなどが市況を見ながら売買を繰り返す投資法。人間が判断するため、手数料が高い。)

値段よりも、本質を見ることが大切

この名言でバフェット氏が言っているのは、「ものの本質を見ることが大切だ」ということです。確かに、価格は比較をする際の尺度ではありますが、価格によって価値が保証されているわけでも、固定されているわけでもありません。いずれにせよ、必ず「自分で見分ける目が必要」となります。

そうは言っても、私たちがバフェット氏並みの目利き力を持つことはできません。ですから、私たちが採るべきなのは、プロが強者なのに対して「弱者の戦略」です。

強者は、選別眼を持っています。たとえばファンドマネジャーが勧める商品の良し悪しを区別できる能力があれば、一般人のアクセスできない掘り出し物を見つけられる可能性があります。バフェット氏の実験によれば、選別眼のない弱者がアクティブ投資を行っても、手数料に見合う以上のパフォーマンスは出せませんでした。

しかし、実験は同時に「選別眼のない人であっても、中庸の銘柄を長期運用することによって、平均以上の成果を出すことは可能」であることも示しました。氏が、自らの影響力の強さを計算に入れた上で、この実験を行ったのは大きな意味があると思います。

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